全優石ブログ

  • 2014/05/14  お墓博士の一言

  • いつのまにやら金婚式

  • 私事で恐縮ですが、いつのまにやら結婚して50年もの歳月が流れ、先日子供達とささやか
    ながら都内のホテルで金婚式を祝って食事会をしました。いま日本では1分49秒に一組の
    夫婦が離婚しているそうでびっくりですが、それでも世界の国々に比べると離婚率は23番目
    だそうで、上には上があるものだとこれまたびっくりです。ところでもっとも離婚率が高い国と
    言ったら、多分アメリカと思う方が多いと思います。ところがさにあらずロシアだそうで、これ
    また予想外でびっくりです。ちなみにアメリカは4番目だそうです。

     

    それはさておき、席上息子の嫁から円満長続きの秘訣は何ですかと問われ、私はこんな話を
    しました。「夫婦生活…、この激しい海原を乗り越えていく羅針盤はまだ発見されていない」とい
    うゲーテの言葉があるが、顔かたちがそれぞれ異なるように、考え方や性格がそれぞれ異なる
    男女がカップルになるのだから、こうすれば金婚式を迎えられるという羅針盤はない。

     

    ただひとつお父さんが心がけてきたことは、相手の立場に立って物事を考える努力をしてきた
    ことだ。君たちも結婚前の恋愛中はほとんどトラブルなんてなかったと思う。それはお互いに
    相手に嫌われたくない、好かれたいという気持ちがあり、相手に嫌われない好かれたいと思え
    ば、ごく自然に相手の立場に立って物事を考えたはずだ。だからトラブルは起こらない。

     

    ところが結婚して時がたつと、だんだん自分本位で物事を考え、お互いに自分の考えを主張
    するようになり、必然的にトラブルが生じ、悪くすると性格不一致とやらで離婚ということになる。
    自分と同じ人間なんていないのだから、性格の完全一致などありえない。だから相手の立場に
    立って物事を考える心を忘れなければ君たちも金婚式を迎えられるだろう。

     

    お父さんとお母さんも、君たちが知っている通り全く性格も違うし好みも違う。だから若い時は
    随分喧嘩もした。特に我慢ならなかったのは、お母さんの宵っ張りの朝寝坊。お父さんは当時
    仕事一筋で、朝は誰よりも早く出社し帰りは9時、10時が当たり前の毎日だった。ところが
    お母さんは昼間も寝ているようだし、家の中の掃除もあまりしていない。そして朝ご飯も度々
    作ってもらえない。これはお母さんの怠惰、怠慢以外の何物でもないとよく喧嘩し、お母さんを
    責めた。

     

    ところがあるとき、付き添っていった病院の先生から「奥さんは虚弱体質の上にかなりひどい
    低血圧です。朝は多分朦朧としていて目の前が灰色かもしれませんよ。あまり無理させては
    だめですよ」と言われ愕然とした。人一倍体が丈夫だったお父さんは、お母さんの宵っ張りの
    朝寝坊は怠慢怠惰だと自分の尺度で決めつけていたことに気づかされた。
    お母さんは、朝寝坊したくてしていたんじゃない、昼間寝るから夜寝られなくなるのではなく、
    昼と夜が逆転している人がいるんだと気付かされた。

     

    以来お父さんは、お母さんの立場に立って物事を考えるよう努め、今日を迎えることが出来た
    という話をしました。そして翌日午前中、会社をさぼって夫婦円満、家族円満を父母の墓前に
    報告、感謝してきました。

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