いや、会長いま言われた。それでもう終わりですよ。もうそれで尽きていると思います。ただほんらい「墓」と「墳」とは違うんですよ。墓というのは、平地なんですね。要するに遺体を埋めて土を上に被せてしまう、もうそれでおしまい。これは一般庶民の埋葬のかたちなんですね。「墳」というのは、身分の高い者、豊かな者が、そこに印(しるし)を示すために土を盛ったものなんです。「墳」と「墓」とは決定的に違うわけです。
「墳」をつくるにはお金がかかる。いまでも感覚や中国では墳ですけどね。あれは土を盛って上を人夫が踏み固める。歌をうたいながらね。その人夫が、30秒か1分くらいの歌をうたうと止まりよるんですよ。で、チップをぱーっとやるとまた歌いはじめてる。真中に突き刺した竹竿がありまして、そこへチップの紙幣を結びつけたり、銭だったら壷に入れて、歌を歌いながら踏みおるんですわ。固めるのは人間の足が一番いい。古代はいくら人件費が安いいうたって、それなりに高いでしょ。その竹竿は霊魂の依代(よりしろ)なんですよ。人夫にお金をだしているんじゃない。そこに集まってくる霊魂に捧げるんだという意味合いがあって、チップは当たり前のことなんです。むしろどんどんしなければならない。普通の人はsんなことできないでしょう。だから、平地になる。古代の墳なんてのはむちゃくちゃ大きい。人間は上昇志向がありますから、小さい墳ならできますよ。それで中国や韓国では、高さが50センチか80センチらいの小さな墳が沢山できるようになっていく。ところが、日本ではそれが一般に普及しなかった。その日本だけの特殊事情というのは、梅雨があったからです。










