2013/08/09 【快適くらしのレシピ】
バリアフリーとは「障害物(バリア)」と「束縛をなくす(フリー)」から成り立っている言葉で、意味通り建築上の障害物をなくし、わずらわしい段差などから解放してくれる建築物のことをいいます。
生活の上でも、あちこちに「バリア(障害物)」は多いものです。駅の階段などを障害者や高齢者、ベビーカーを押している母親が上っていくのは実に困難です。エレベーターやスロープなどを設置し、障害物を取り除いていこうというのが、バリアフリーなのです。
自宅をバリアフリーにしてシニアライフを快適に
何不自由なく健康な方であっても、家の中で不便だなと思う部分は必ずといっていいほどあります。体の自由が利かなくなれば、なおさらそう感じる機会が増えていくものです。
年を重ねるにしたがって、どんな「バリア(障害物)」が不便と感じるようになるのでしょうか? 場所ごとに見ていきましょう。
1)玄関
家にかえってまず入る玄関ですが、段差や階段など障害となるものが多い場所です。わずかな段差につまずいて転んでしまったりと事故のケースも多いので、段差や階段は取り除くことが一番です。取り除くことのできない場合には、手すりを設置すると事故を起こさなくなります。また、玄関のドアも見逃しがちな部分です。重いドアの場合、年をとるごとに開け閉めが困難になるため、軽く開けやすいものと交換するのがおススメです。
2)階段や廊下
やはり階段は危険です。足を踏み外し大けがをしてしまっては大変です。そうなる前に、手すりを設置したり、一段一段滑り止めを付けましょう。長い廊下も同じく、歩行が困難になってくると障害になります。手すりを付け、生活しやすい環境を整えるといいでしょう。
3)浴室
毎日入浴したくても、年をとると浴室は最も障害と感じる部分が多い場所です。
高齢者は特に、浴室での怪我や事故が多く、重点を置いてバリアフリーにしておきたい場所といえます。
湯船の中には市販の滑り止めマットを敷くといいでしょう。脱衣所と浴室の段差などは、すのこを置いて段差を調節する必要があります。脱衣所や体を洗う場所にはイスを置いておくと、服の着脱などがしやすくなります。
ちょっとした工夫で快適なシニアライフを手に入れることができるのです。
4)トイレ
トイレが狭いという家庭は多いのではないでしょうか? 車いすを使用するようになると、この狭さがやはり障害となります。手すりはもちろんですが、ウォシュレットがあると高齢者には嬉しいものです。使いやすいトイレにしておくことが大切です。
シニア世代に向けてカスタマイズ
お金をかけて改装することばかりが、バリアフリーではありません。もちろん改装が必要な部分もありますが、ちょっとした工夫で生活を快適なものに変えることができます。毎日障害物に悩まされることが少なくなれば、明るく楽しい日々が過ごせるようになります。
身近なところから少しずつ暮らしをバリアフリーに変えていきましょう。