2013/08/15 【終活のレシピ】
人生を締めくくる「終活」ですが、その取り組み方は男と女で差があることが冠婚葬祭の互助組織「くらしの友」の調査で明らかになりました。首都圏に住んでいる50代から70代の男女500人にアンケートに答えてもらい、その結果詳しい「終活」に対する考え方が見えてきました。
「終活」活動あなたなら何を選びますか?
単に「終活」活動といってもさまざまなものがあります。葬儀費用を準備していたり、自分史を製作してみたりと、人それぞれ活動内容は違うものです。ですが、冠婚葬祭の互助組織「くらしの友」の調査によって、男女の行動に違いがあることが分かってきました。
男性は自分のルーツなどを探求するケースが多く、家系図制作や自分史でルーツを知り、まとめる傾向にあります。
それとは逆に女性は、エンディングノートと呼ばれるものを製作している方がかなりの数おられました。自分の死後、残された家族のことを考えてその思いを書き綴り、また残しておきたい、伝えておきたいことを書き留めておく方が目立ったようです。
これには本質的な男女の考え方が背景にあるようです。男性は家族を守ってきた家長として家に対する、自分に対する執着心があるからでしょう。また、女性は家族、子供を守ってきた愛情を表す表現の一つとして、エンディングノートを作る方が多いのでしょう。
「終活」の最終目標、男女違いはなく共通
「終活」はそもそも人生の終わりをより良いものにするために、準備、活動することが本来の目的です。ですが、男女によって考え方に違いがあるため、その活動内容も異なる結果となりました。
男性は、「人生を振り返りたい」と考える人が多く16%に対し、女性は10%、それとは逆に、女性は「残された家族に迷惑をかけたくない」と考える方が多く77%、それに対し男性は65%と女性に比べ少ないものでした。
「終活」について相談する相手も男女によって違いがあり、男性は「妻」という意見が最も多いのに対して、女性は「子供」や「友人」という意見が多くありました。
そんな中で、共通する意見もありました。楽しみながら「終活」を行っている方は女性の方が若干多いものの、「終活」に対し男女とも暗いイメージは抱いていないといいます。それよりも「残された人生をどう生きるか?」「どう楽しく過ごすか?」と明るい考えを持って取り組んでいる方が増えてきています。