2013/09/05 【終活のレシピ】
「介護保険」という言葉は誰しもが一度は聞いたことがあるでしょう。しかし、介護保険というものがどのようなものであるかと、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。ここでは介護保険について学んでいきましょう。
まず、介護保険制度は40歳以上になったら、誰しもが加入しなければなりません。この介護保険は、要介護になった方たちの介護費用に当てられます。つまり、介護が必要になった方を社会全体で支えるという保険になります。もちろん、介護が必要となれば申請をし、審査に通れば、介護保険を受けることができます。介護サービスを利用する際は、年齢によって2つのタイプに分かれます。
65歳以上の方は、第1号被保険者となり、40~64歳までは、第2号被保険者となります。また、特定の病気などで介護が必要な方も介護保険の対象となることもあります。介護保険に認定されれば、費用の1割負担で介護を利用することができますので、介護保険についてしっかりと知識を備えておきましょう。
介護保険が適用される老後施設
介護保険は、介護が必要と認定されれば、1割程度の費用で介護を利用することができます。もちろん、有料の老人ホームやケアハウスも、人員や施設など行政が定める条件にクリアさえすれば利用可能となります。有料の老人ホームは自己負担金も多いので、介護保険で利用ができれば安心です。
しかし、ここで注意してほしいのが、光熱費や食費日常生活費などは、介護保険の対象とはなりません。あくまでも、介護サービスにおける利用料だけが対象となりますので、計画を立てられる際には、十分にご注意ください。
しかし、居住費や食費は、自己負担額というのが定められていますので、その負担額を超えた場合は補足給付がもらえる場合もありますので、まずはご自身にどのくらいの給付がもらえるか調べておくといいでしょう。
介護保険は5年に1回改定される
介護保険にしっかりと知識を得ているから、大丈夫と安心していてはいけません。実は介護保険は、報酬見直しが3年に1度、制度見直しが5年に1度行われています。
報酬見直しは平成2012年度に改定されたので、次回は2015年度です。また制度見直しは、前回2010年度に改定されましたので、次回は2015年度となっています。2015年度は、両方改定が行われるので、大幅に改定される可能性があります。
2012年度4月に改定が行われた際に、「定期巡回、随時対応サービス」が導入されました。このサービスは、中度、重度関係なくサービスを利用することができます。どのようなサービスかと言いますと、自宅で介護が受けられるよう、ヘルパーまたは看護師が自宅まで訪問するというサービスになります。自宅には、1日数回訪問してくれるので、安心です。また緊急な時も24時間連絡が取れるという体制をとっています。
このように利用者にとって良いサービスが導入される分にはとても喜ばしいものです。2015年度改定の際には、利用者にとって少しでも負担が減る制度が導入されるとよいですね。