2013/09/26 【カルチャー情報】
皆さんには、思い入れの深い大切な音楽がありますか？ 聴くだけでその頃の懐かしい思い出や楽しかったことが蘇り、まるでその当時に戻ったような感覚になれるような音楽です。1つや2つ、思い当たる曲があるのではないでしょうか。音楽は人の心を癒し、感性を豊かにしてくれます。
音楽の効用は胎児から高齢者まで証明されていて、胎児に良質な音楽を聴かせることで、子どもの性格の形成や成長に影響を与えることも分かっています。また老人養護施設でも、入所されている高齢者に音楽を楽しんでもらうと、これまで見せたことがなかったような明るい表情になったそうです。特にその方が好きな音楽を聴く時は、反応も明らかに違うようです。
楽器演奏で生活も変わる!?
最近では、波の音や小川のせせらぎをはじめとするヒーリング音楽を聴くと、脳波がアルファ波になり、精神的にも落ち着くことが分かっています。これはクラッシック音楽や自分が好きな音楽を聴いた時も同じで、瞑想を行った時のような状態になるのだそうです。
沖縄や東南アジアの国々では、生活のなかに音楽が溶け込んでいます。何かあれば皆で集まって楽器を演奏し、その場にいる全員が踊りだします。そういった環境で育ってきたので、彼らにとってはごく自然に、体が動いてしまうそうです。しかしそのような環境になくても、音楽をたしなむのに、育った場所や年齢などは一切関係ありません。
聴いたり楽器を弾いたり、音楽の趣味は幅広くあり、大勢の方が楽しんでいらっしゃいます。好きな音楽を聴くだけでもいいし、カラオケで歌うことも楽しいですね。若い方から年配の方まで誰でも楽しめるカラオケは、手軽に始められる上に、知人や歌好きな方で集まって歌うだけでストレス発散の作用もあるといいます。
またそこから更に一歩踏み込んで、楽器演奏にチャレンジしてみることで、生活がパッと明るくなります。ちょっとハードルが上がりますが、楽しみの一つとなるでしょう。
仕事も一段落し、自分の時間に余裕が出てきた方もいるのではないでしょうか。若い頃にギターやピアノに挑戦して挫折した方は、もう1度その楽器に挑戦するチャンスかもしれません。ただし、早く上達したいからといって焦りは禁物です。なかなか上達しなくても、まずは楽器を楽しむことが大事です。
癒しの力を持つ音楽
東日本大震災で家族を失ったり、家や財産を失った人々が、一曲の歌から生きる元気をもらい、励まされているといいます。どんな人でも心の内側には、様々な事情を抱えていることでしょう。しかし、人間にはそれでも前を向いて生きていく強い力があります。それを後押ししてくれるのが、心に直接届く音楽なのかもしれません。
