2015/03/16 【終活のレシピ】
人が亡くなった時にどういうお別れの儀式をしてあげるかは、残されたご家族の大切な相談事です。しかしながら元気に長生きできる今の時代はご自分のお葬儀を自分で考えておく方も増えています。 そこでそうした方のためにどんな方法があるのかをご紹介します。
社会保険等による一部支給
国民健康保険に加入している人が亡くなったとき、申請手続きをすれば葬祭費という名目で、葬儀費用を受け取ることができます。なお、自治体によって支給される金額は異なりますが、5万円前後が目安です。
協会けんぽに加入している場合は、埋葬料として5万円支給されます。加入者が生計を立てている場合はもちろん、被扶養者の方が亡くなったときでも家族埋葬料として支給されるため、葬儀費用の一部にあてられます。
喪主向けのローンも登場
葬儀費用は一週間程度で数百万円の現金を一括して支払わなければならないものですが、すぐに全額を用意するのは難しいという人もいると思います。また、直前まで入院や通院していたというご家庭では、高額な医療費の支払いで家計に余裕がないという場合もあるでしょう。
これを受けて、喪主向けに葬儀専用ローンがクレジットカード会社などから登場しました。充実した保証サービスが用意されているため、万が一のときでも高額な支払いに備えることができます。
葬儀保険に加入する
また、さまざまな保険商品の中に葬儀保険もあります。不意の葬儀のために前もって葬儀保険に加入するという方法もあります。保険会社のなかには葬儀を行うことを前提に、数百万円程度の保険金をすぐに支払えるプランを用意しているケースもあります。
葬儀保険は保障する金額が低めに設定されているため、毎月の保険料も数千円程度の負担で済むことが特徴です。もしもに備えたいという人は、葬儀費用の負担を考えて保険に加入するというのも選択肢の一つです。
昔は人が亡くなったら残された遺族が心を込めて故人をお送りすることが当たり前でした。
あえて言うなら故人の意思ではなく、残された家族のやり方でのお葬儀でした。
今は、平均寿命が延びご自分の死後を考えるゆとりがあることから、ご自分で死後に備えておく方が増えました。
自分が亡くなった時には「こうしてほしい」という希望がある方、あるいは準備をしている方は、ノートに書くなり、家族にお伝えしておくことは大切です。
こうしたことを考えておくことも将来の備えになるでしょう。