2015/12/31 【終活のレシピ】
子育てを終えて子どもが独立すると、今まで少し窮屈に感じていた我が家が広く感じるようになります。子どもが使用していた部屋が空き、リビングをはじめとした空間も夫婦だけで使用するため、かえって広さを持て余してしまうケースもあるようです。
子育てが終わった世代の住みかえ
子育てのために広い家に住んでいた場合、子どもが社会人となり巣立った後は掃除などの管理面で負担が増えてしまいがちです。歳を重ねるにつれて身体機能も低下するので、どこか不便さを感じている人は多いかもしれません。近年はそうした問題を解決する、高齢者の住み替えサポートを行う企業が登場しています。
部屋数の多い持ち家に夫婦のみで生活している、もしくは単身で暮らしている人の不動産売却を手助けし、より住みやすい住宅への入居を代行してくれるサービスです。また介護が必要な場合は、有料老人ホームの紹介も行っています。
日当たり、間取り、駅からの距離をチェック
住み替えを検討する際には、「日当たり」「部屋の間取りが少ない」「駅からの距離」の3つをおさえておくべきです。それぞれの基準を見てみましょう。
日当たり
住宅選びの基本ともいえるポイントで、快適な生活を実現するには欠かせません。「洗濯物が乾きやすい」「日中は照明を付けなくても明るい」「日光を浴びると健康によい」など、さまざまなメリットがあります。
部屋数が少ない
部屋数が多いと掃除の負担が増え、不都合に感じる場面が出てきます。日常生活で使用する部屋だけの効率的な間取りであれば、負担が少ないスマートな生活が期待できるでしょう。
駅からの距離
見過ごされがちなポイントですが、高年齢になり車の運転が難しくなると、公共交通機関での移動が中心になります。
自宅と駅やバス停との距離が近ければ近いほど生活の利便性は増しますので、要点の一つとしておさえておきましょう。
管理も簡単なマンションへ住みかえしよう
不動産情報を提供するSUUMOが実施した調査によれば、老後の住み替えでもっとも人気が高かったのは「マンション」でした。ワンフロアなので管理がしやすく、セキュリティにも優れているので支持されているようです。
ただし、地震や点検でエレベーターが停止した時は階段を使うことになり、マンションの最上階などに住む人は部屋に戻るのが大変だという話もあります。自分が階段でどのくらいまでのぼれるのかも考慮するようにしましょう。
今住んでいる家に生活の不便さを感じていれば、マンションへの住みかえを検討するのもいいでしょう。その際は、上記の住みかえにおけるポイントを参考にして選んでみてください。