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お墓と供養

「散骨」の課題と「お墓」の存在意義

2017/04/11 【お墓と供養】

 

散骨を希望される理由は人さまざまです。

故人が亡くなる前に「自分が死んだら散骨をしてくれ」と言い残すケースもありますし、経済的な理由や、お墓を作っても後継者がいない、墓地を維持することへの不安がある、あるいはできるだけ質素に葬儀や埋葬を済ませたい、大自然へ帰りたいといった理由も多くあがります。

しかし「散骨」=シンプルで現代的というイメージが、やや先行している感も否めません。

 

<法律では遺骨は「墓地」に埋葬するものです>

実は遺骨の埋葬に関しては「埋葬法」という法律が定められており、許可を得た墓地にしか遺骨を埋葬することができません。これは衛生観念から見れば当然のことといえます。

ですから実際に散骨されるエリアが誰かの生活の場になっている場合、近隣の住民から苦情が発生することもあるようです。第三者としてみれば「近くで散骨される」というのは、決して気持ちのいいものではありませんね。

 

<散骨は自由なエリアで行えるわけではない>

こうした課題はまだクリアされたわけではなく、「散骨そのものについて」の法律が定められてもいないので、散骨は法律的には合法でも違法でもない状態にあるのが実情です。

そのため、前後の段取りも含めて散骨専門の業者に依頼するケースが一般的です。

散骨は専門業者が決めた方法やエリアで行うために、映画やドラマで見たような「大自然に帰る」というイメージと必ずしも一致しないこともあります。

また最近の火葬設備の性能は高く遺骨はセラミック化し、ほとんど土に還ることはないと言われています。散骨=土に戻すというわけではないのです。

 

 

<お墓を訪ねることは遺族の心の拠り所になっています>

遺骨は一度撒いたら二度と手元には戻りません。そのために散骨をされて後悔される方もいらっしゃいます。それは故人を訪ねる「物的な場所」がなくなってしまうからではないでしょうか。

たとえお骨になっていても、お墓にお参りすれば「ここに故人がいる」という物的存在そのものが、遺族の心の拠り所になっているのです。

嬉しい時、悲しい時に墓所を訪ねて、故人と心の中で語り合うことで癒され慰められる。また、姿かたちは見えなくてもお墓に行くことで会ったような気持ちになれる。

お墓にはそういう役割があり、だからこそ古代から人々は墓所を大切に守ってきたのでしょう。

たとえば子供たちも、顔も知らなくても自分につながるお祖父さん、お祖母さんの存在をお墓参りすることで感じ取れるでしょう。

 

もちろん身寄りがないなどの理由でやむを得ず散骨を選ばれる場合もありますが、「流行だから、シンプルだから」と安易な気持ちで散骨を選ぶことは避けたいものです。

遺されたご家族で同意ができていなかったり、墓所がないために法事ができないなど、後々にご親族でトラブルになるケースも見られるようです。

「故人を送る・供養する」という意味合いもしっかりと考えて、葬送方法を決められることをおすすめします。

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