2017/06/12 【快適くらしのレシピ】
6月ももう半ば、衣替え(更衣)はお済みですか?
日本では多くの地域で毎年6月1日と10月1日に一斉に衣替えが行われています。
衣替えの習慣はもともと平安時代の宮中行事から始まったとされており、旧暦の4月1日と10月1日に夏服・冬服を着替えることを「更衣」としていました。
その「更衣」が少しずつ形を変えながらも一般化し、明治政府が軍人や警察官の衣替え時期を制定したことから今日でもその習慣は続いています。
中高生の制服が一斉にさわやかな薄手のものになると、夏の訪れを感じられる方も多いのではないでしょうか。
<季節感が薄れわざわざ衣替えをしない家庭も増えました>
気候が安定しない昨今では、揃って衣替えをすることも少なくなってきました。4月、5月でも暑い日には夏服を着ることがあるのではないでしょうか。
またファッションの流行も薄手の生地をセーターの上に重ねたり、夏でも毛糸の帽子を被ったりと、素材による季節感というものも薄れてきました。
そのために1年中、夏服・冬服を区別せずにクローゼットやタンスに入れて使っているという方も多いようです。
<衣替えはすっきりと断捨離するチャンスです>
しかし衣替えは、単純に冬服→夏服、夏服→冬服と取り換えることだけが目的ではありません。
クローゼットやタンスの中の衣服を入れ替えることで新鮮な空気に当てる、いわゆる「虫干し」の意味合いも含まれています。また改めて見直すことで汚れ発見のチャンスにもなります。
さらに衣替えは断捨離の良いきっかけになります。よく言われているのは「一年間着なかった服はもう着ない服」ということ。
高かったから、手を通していないから、など様々な理由で処分できていない服はありませんか?衣替えで一度タンスから出してみることで、すっかり忘れていた服なども見つかるでしょう。思い切ってこれらを処分することで、クローゼットやタンスの中もきれいに片付き使いやすくなります。もちろん捨てるだけでなく人に譲ったりフリマに出すのも楽しいですね。
シニア世代は「身の回りをすっきりとさせたい」と思っていても、大がかりな整理整頓というのは億劫になりがちです。まずは簡単な衣類の入れ替えから断捨離をすすめてみてはいかがでしょう。