2018/03/15 【快適くらしのレシピ】
シニアの一人暮らし、あるいは昼間は高齢者が一人で留守番をしているというような家族形態の場合、「急病のような緊急事態はどうしよう」という不安がつきまといます。
かつてのような「向こう三軒両隣は顔見知り」という近所づきあいが希薄になった昨今では、近隣の方を頼ることもできず、かといって家族だけではなかなか不安も解消されません。
そんな家族のために「高齢者見守りサービス」があります。離れて暮らす老親や、昼間一人になってしまう高齢者の安否を家族に代わって確かめ、異常を知らせてくれるサービスです。様々な種類がありますので、ライフスタイルや予算に合わせて選ぶことができます。
<簡単にできる電話・メールタイプ、精度の高いカメラ配置タイプも>
一番手頃で、予算も比較的安く済むのは「電話・メール型」のサービスです。
毎日決められた時間に、サービス提供会社から電話かメールが高齢者のもとへ配信され、それにワンプッシュやタッチで回答するタイプです。回答メッセージはご家族のもとに送信されます。携帯電話会社などがサービスを提供しています。
また日常生活の動線や動きをチェックする「センサー型」のサービスもあります。
ドアや、トイレ、浴室、ガス器具、あるいは家電製品などにセンサーを搭載し、安否をチェックするシステムです。情報はパソコンや携帯電話で確認することができます。
これに近く、さらに精度が高いのが「カメラ配置型」。
24時間体制の監視で、高齢者・家族・サービス提供会社をつなぎ、急病時の駆けつけ対応にも提供しているケースがあります。
<顔が見え会話ができるコミュニケーションタイプも>
また、直接、高齢者とコミュニケーションを図る「訪問型」や「宅配型」のサービスは、顔が見え、会話ができる部分もメリットです。
専任のスタッフが定期的に訪問(配送)し高齢者の状況を把握、遠く離れた家族に訪問記録を報告します。郵便局やガス・水道、あるいは食事配送などの会社がサービスを提供していることが多いようです。
さらに持病があるなど救急対応が心配な場合は、小さなペンダントタイプのボタンを高齢者が押すことでサービス提供会社の警備スタッフが急行、救急車の手配や家族への連絡などを行ってくれる緊急対応型のサービスもあります。
それぞれ様々な業者が参入しており、サービスの提供内容も細かく設定されています。費用も月額数百円~数千円で済むものが多いので、ご自身やご家族のニーズに合ったものをぜひ比較検討してみてください。