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明日を楽しむレシピ

江戸時代、温泉は療養のためのものでした

2018/12/11 【明日を楽しむレシピ】

 

今年も残すところ1か月を切り、いよいよ寒さも本格的、暖かい温泉が恋しい季節になりました。お正月には温泉旅行を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

<湯治目的でないと泊まれなかった温泉宿>

現代では日帰りも可能な温泉旅行ですが、江戸時代にはそもそも旅そのものが通行手形を要する許可制でした。庶民の旅は商用の他は、お伊勢参りなど明確な目的があるものに限られ、温泉地へ赴くのも「湯治目的」という届出が必要でした。

湯治とは、温泉地に一定期間とどまり病気の療養や健康回復を行うことで、最低でも7日間を一廻りとされ、一般には三廻り(21日間)程度とされていました。

現代でこそ温泉地の旅館でも「出張プラン」のような利用方法もありますし、逆にビジネスホテルに泊まって温泉巡りを楽しむということもあります。

しかし江戸時代には湯治目的の温泉宿と、旅の商人らが使う旅籠(はたご)とは別物とされ、温泉はあくまでも「湯治目的」でしか宿泊できず、前述したように一定期間の逗留が定められていたのです。

 

<たとえ一泊でも温泉に泊まりたい!>

療養効果があると言われている温泉の湯は、大きな湯桶に入れて街道を運び、将軍に献上するほどのものでした。ですから、庶民の間でもいわゆる「名湯」の評判は行きわたっていました。

そんななか、お上の締め付けもゆるくなってきた江戸後期に「一夜湯治事件」が起こります。湯治場である箱根の温泉地が「一夜湯治」と称して、東海道を往来する旅人を誘致していたことから、近隣の宿場町の宿泊者が減少、道中奉行へ訴え出るという騒ぎに発展したものです。この騒ぎから「一夜湯治」は逆に世の中に知れ渡り、参勤交代する諸大名にも温泉地宿泊のブームが及んでいったそうです。

古くから温泉は投薬とはまた別の「癒す」効果があり、その需要は幕府といえども抑えられなかったようです。その温泉人気が近代、現代まで引き継がれているのでしょう。

現在でも秋田の乳頭温泉など湯治場としての施設を備えた温泉宿は数多くありますし、温泉を利用したリハビリや治療を行っている温泉病院も各地にあります。

温泉に行ったらぜひそこに掲げられている泉質表を見て入浴してください。温泉の成分にはそれぞれ効能が記載されています。またその温泉に適した入浴方法なども記載されていますので、ぜひ適切な入浴方法で温泉を楽しみ、寒い冬を乗り切りましょう。

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