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石文化対談

個人主義を徹底したらお墓はなくなる

2020/02/22 【石文化対談】

吉田:最近、同じ気持ちの人が集まってつくる非血縁の共同墓が少し出てきております。

加地:いや、そこがお墓がいま問題に突き当たっているところですよ。いまの個人主義というものの徹底化の果てにんいがあるかといったら、お墓はなくなりますよ。個人主義の徹底化の果てに。だから私は、日本人は個人主義は無理ですとなんべんもいっている。できないこと分かってるんですよ。
個人主義というものを、思想だけでなくて、行動にまで徹底していくとすれば、孤独に耐えなくてはいけないんですよ。できますか日本人。いかなることに対しても孤独に耐える、そんな根性は日本人にはありません。逆に集団主義でいくかというと、鉄の集団主義もできない。われわれはベターッと、もたれあわないと生きていけない。私は本当のことを言っているので世の中、うそはつくなと言っているんです。そしが日本人じゃないかと。ベターッと寄り合いながら、助けあいながら、能力のあるやつもないやつも、みんなでベタベタベタとやっていく。できもせんのに、そこを忘れろとおっしゃる。
個人主義、個人主義と言いますが、ほんとうの個人主義というのは、最後は孤独に老人ホームで誰もいないところで死んでいくことを覚悟することですよ。できますか、日本人に。いや、絶対にできない。

吉田:パリのアパートメントなんかでは、ずっと以前から孤独な老人が一人暮らしをして耐えてきたんですね。

加地:そうでしょう。それはそれでいいですよ。そういう文化なんですから。そうゆう個人主義のところでは、相続の問題はまったく個人が処理してるんですよ。そうでしょう。誰にお金をやろうと、勝手なんです。日本の親みてみなさいよ。
子どもがちっとも大事にしてくれないのに子どものために残すとか、そんなことを考えている。どんな憎たらしい子どもでも、残したるかとか、お小遣いやろうかなとか、ない金はたいて渡してるじゃないですか。それが日本人なんですよ。本当に個人主義に徹するなら己の財産全部を処分すると言ってやるといいんです。それを持って、老人ホームに入ったらいいんですよ。日本の民法は遺留分と称して、子どもにも貰う権利があるんですよ。これはおかしい。あれはじつは明治民法の残影なんです。家族主義でいくのか、個人主義で行くのかをはっきりさせてほしい。そういう課題がいま突きつけられているんです。
そして、個人主義に徹底した場合には、お墓は全部無縁仏になってしまいます。

吉田:欧米のキリスト教の下での個人墓とは違う?

加地:欧米の個人墓は、神に召され天国へ行くときのために置いてあるんでしょう。われわれとは違う。われわれは霊魂と出会いに行っているんですもの。この出会いにいくということに意味があるんですね。だれが出会いにいくんですか。家族ですよ。私は恩師のお墓に一度しか顔を出しておりませんね。世話になった恩師といえども、考えてみたら恥ずかしい話ですが、その後はお参りしてないです。
おうちの家の人はいってるでしょうけれどもね。それでいいじゃないですか。だから管理するのは家族しかないんですよ。全優石が頑張ろうとしたって駄目です。なくなりますよ、そんなものは。

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