2013/06/20 【終活のレシピ】
今年2013年5月に3度目のエベレスト登頂に成功したプロスキーヤー・登山家の三浦雄一郎さん、101歳になった今も現場に立ち続ける現役医師・日野原 重明さんなど、ここ最近、アクティブで元気なシニアの活躍が目立ちます。
今、マーケティング業界ではそんなシニア・中高年をターゲットにしたビジネスが注目されています。飲食店、レンタルビデオ店など様々な業界で、「シニア限定」のサービスを打ち出したり、「シニア料金」を設定したりして、新たな市場開拓に躍起となっています。
先行きが不透明な時代、病気、けが、介護など老後はお金がかかるという意識を強く持っているシニア世代は、平均貯金額が3000万円以上といわれています。ではどんなことにシニアはお金を使っているのでしょうか?
博報堂DYメディアパートナーズがシニアのお金使い道ランキングを発表しています。
(参照:マイナビニュース)
第1位「外食」(52.4%)
第2位「旅行」(49.9%)
第3位「孫への出費」(43.0%)
第1位の外食でも、週に1、2回程度と堅実的です。ただ第2位の旅行では、金額よりも内容を重視する傾向があるそうです。第3位の孫への出費では、今年に入って、「孫」への教育資金贈与が1500万円まで非課税にする政策が決定したことも手伝って、今後ますます伸びていくと思われています。生前に資金移転することをの促進させよう、というねらいがあるようです。尚、塾やお稽古事など、学費以外で使う場合は500万円までという規定があります。
そんな、孫へのお金は惜しみなく使いたいと考えるシニアに耳寄りな、新贈与税の内容をご紹介します。
●子や孫に贈与する場合、暦年課税制度による贈与への課税率が下がります。
●相続時精算課税制度による贈与の対象は、子供はもちろん、孫も可能になりました。ただし、贈与の目的が教育資金に限定しています。
●相続時精算課税制度による贈与者の年齢が、「65歳以上」から「60歳以上」に引き上がりました。
老後の生活設計さえ決まれば、あとは自分の持っているお金と相談するだけです。初めは大まかにラフな内容で計画し、実行してみてはどうでしょうか。そして実際に実行しながら、プランを修正していけばよいのです。そのためには経済的裏付けである資産運用などお金の管理が大切になります。
計画や目標があれば、よい結果へつながりやすいでしょう。コツコツと一生懸命働いて貯めたお金です。孫や子供など誰かを笑顔にさせることができる使い方は、次の世代へバトンをつなぐことができるでしょう。
かしこい財産贈与の方法、あなたは考えていますか?