永代供養墓(「えいたいくようばか」または「えいたいくようぼ」と読みます)とは身寄りのない人、あるいは諸々の事情でお墓を守ることができない人向けに運営母体が責任をもって永代にわたって供養と管理をするお墓のことです。「継承者不要」という点が特徴で、身内がいない、またはお墓の継承者がいない方などが入ることのできる共同のお墓です。購入時に一括納金することで、一部を除いてその後の管理料等がかからないとされているようです。
また、ほとんどは合祀といわれる他の人の遺骨と一緒にされますので、後で取り出すことは不可能です。
そもそも「永代供養墓」という言葉の意味は、「誰かが永代にわたって供養するお墓」です。それでは、継承者のいない共同墓である永代供養墓は、「誰が」永代にわたって管理するのでしょうか?
継承者のいない永代供養墓の管理者は、一般的に考えれば、その運営母体になるでしょう。しかし、次のようなケースも十分に考えられます。
永代供養墓に関しては、現在、法律上の制限や規定はないと言われています。そのため、名称もさまざまで、永代供養塔、永代納骨堂、永代供養廟、永代納骨廟、永遠墓、生前個人墓、倶会一処墓などと呼ばれています。つまり、運営母体によって形式や規定が大きく異なるので、どのように供養してもらえるのか、期限などに規定はあるのかなどを事前にしっかり確認するとよいでしょう。
永代供養墓における納骨の方法は大きく分けて、3つあります。
永代供養墓の料金は、運営母体によって違います。しかし永代供養料(永代にわたり供養してもらうための費用)、刻字料(墓誌に納骨者名を彫る費用)、納骨法要のお布施の3つがかかることが多く、総額で30~50万円が相場だと言われています。こちらも一例なので、あくまで目安として考えてください。後々トラブルにならないよう、契約する前に確認をするようにしましょう。