お墓を購入する際、墓石に消費税がかかるのか? これは誰もが気になる問題ですよね。その答えを知るために、まずはお墓を買うとき、また管理するときにどのような費用がかかるのかを確認しておきましょう。
お墓を買うときは、「永代使用料」+「墓石工事費」が必要になります。この2つを簡単に説明すると「永代使用料」は、永代に渡ってその墓所を使用する権利の代金。土地を購入するのではなく、あくまで使用する権利にかかる料金のことです。「墓石工事費」は墓石代金、文字やデザインの彫刻代金、工事代金を合算したものとなります。
霊園の場合はこの2つだけですが、寺院の場合は檀家になる必要があるため、別途、入檀料を支払うことが一般的です。
永代使用料と墓石工事費は、購入時点で1回だけ支払えばよい費用です。購入以降は、「管理費」というものを継続して支払う必要があります。これは文字通り、墓地や霊園を管理するための費用です。
ただし、個々のお墓を管理するための費用ではなく、あくまで共有部分や施設全体を管理・維持・修繕するための費用なので注意しましょう。「管理費」さえ支払っておけば、お墓をほったらかしにしておいても、いつもキレイに管理しておいてくれる訳ではありません。
管理費の支払いは、1年ごと、3年分、5年分を一括など、墓地や霊園によって異なります。管理費の未払い、または滞納が続くと、永代使用権が取り消されることもあるので注意が必要です。必ず契約する前に使用規定を確認するようにしましょう。
さぁ、いよいよ本題です。
お墓を購入するとき……永代使用料+墓石工事費(+入檀料)
お墓を購入して以降……管理費
これらの費用が必要だということが分かりました。このなかで消費税の課税対象となるのは「墓石工事費」と「管理費」です。「永代使用料」には消費税はかかりませんので、この機会にしっかり覚えておきましょう。
ちなみに、2017年4月1日から消費税は10%になりますよね。この消費税がどの時点から適用されるかということも、チェックしておくといいでしょう。
一般的に、墓石工事費に新たな消費税がかかるのは、お墓の納期によって決まることが多いようです。具体的に言えば、2017年3月31日に納品されれば消費税8%、2017年4月1日以降に納品されれば消費税10%という訳です。たかが2%の違いですが、100万円に対する消費税であれば、2万円の差がつきます。これは無視できない金額です。
ただ、これはあくまで一例です。墓石工事費の詳細は石材店に、管理費の詳細については運営母体である寺院や霊園に一度、確認してみるとよいでしょう。不明な点があれば、全優石までお問い合わせください。