2013/11/29 【お墓博士の一言】
実際にあったいい話だよ…と友人が話してくれました。それは離陸前の機内で起こった出来事でした。 50歳ぐらいの白人女性が客室乗務員を呼び、周囲にもわかるほど大声で席を替えて頂戴と声高に騒いだそうです。
女性の客室乗務員が「どうかなさいましたか」と聞くと、「分からないの!隣が黒人なのよ!すぐ席を替えて頂戴!」とまくしたてたそうです。隣の黒人女性客は身の置き所がないように黙ってうつむいていました。「お客様、お静かにお願いします。当便は生憎満席となっておりますが、もう一度空席がないか調べて参ります」。
そう言ってその場を離れた客室乗務員が数分後に戻ってきてこう言いました。「お客様、やはり満席でございました。ただ機長に確認したところファ-ストクラスには空席があるとのことでございます。」 そして女性客が何か言おうとする前に、客席乗務員は次のように続けた。
「申し訳ありませんが、当社ではエコノミークラスからファーストクラスヘ席を替えることは通常行っておりません。しかしながら、お客様が不愉快なお客様の隣に座って道中を過ごすのは我慢ならないという事ですので、機長の特別指示によりファーストクラスのお席にお移り頂きます」
そしてうつむいている黒人女性に向かって「そういうことですので、お客様、おさしつかえなければお手荷物をまとめていただけませんでしょうか…。ファーストクラスのお席にご案内します。」
近くの乗客から歓声が上がるのを、その白人女性は唖然と見ているだけだったという話しでした。 ウソかホントかわかりませんが、いい話ですね。傍若無人、人を人とも思わない無礼、相手を思いやる心を持たない人がいる一方、機長や乗客乗務員のような正しい心を持つ人がいることに感動しました。 私たちも人としての正しい心を見失なわないようお墓参りをして、日頃の行いを反省しましょう。