2011年3月11日
未曾有の被害をもたらした東日本大震災。津波によって多くの命が失われました。
大丈夫だと思って逃げずに津波にのまれた人。
家族を捜しに行ったり、また助けに行って犠牲になった人。
逃げる方法を間違えて津波にのまれた人。
防波堤があるからと安心して逃げなかった人。
(2013年3月11日 現在)
我々は二度とこのような犠牲が起こらないことを心から願い
事実と教訓を石に刻み後世に伝えていくことを我々の使命と考える。
1000年先まで…。
忘れてはならない命
忘れてはならない津波の恐ろしさを
二度と出来ない体験を
助かったという軌跡を
その津波の痕跡を
絶対に守るべきことを…
忘れてはならない津波の事実と教訓を後世に伝えていく。
従来のように津波の到達点を示すだけではなく、忘れてはならない『記憶』を残していくことを加え 津波記憶石というネーミングを作りました。
津波の事実と教訓を残すために建立された石碑です。
津波の痕跡や二度と同じようなことがないように戒めることや、教訓といった意味をもち、それに沿った文言が碑文(ひぶん、ひもん)として刻まれています。
世界や日本のデザイナー、彫刻家が津波の痕跡をアートにして残す。
時に被災地の人達が津波記憶石をデザインする。
津波前の美しかった街の様子や津波の恐ろしさ、そして教訓など未来へ伝えるメッセージを携帯電話などで見ることが出来る。
世界の人達が津波記憶石を訪れる時、被災地の事実や思いを知ってもらえる。
いつまでも人々の心に生き続ける記憶石にしたい。
津波記憶石は、各被災地の想いと要望に従って全優石が建立し、自治体へ寄贈します。
被災地の約500kmに500の祈りの石碑を建立することを目指します。
被災者の心の拠り所、復興のシンボルとなる。
有名なデザイナーが応援することで注目を高め、
津波記憶石をアートとして建立することで新しい観光スポットが生まれると考えます。
世界中から多くの人々が石碑を見に訪れることで、
少しでも被災地の復興に繋がることを願っています。
全優石津波記憶石プロジェクト
全優石では、2011年東日本大震災発生当初から、東日本復興支援委員会(津波記憶石プロジェクトを含む)を立ち上げ、被災寺院墓所の復旧支援活動の他、津波の恐ろしさと教訓を後世に残すことを目的に、継続的に津波記憶石建立事業を進めてきました。
発生から7年に亘るその継続的な支援活動への実績が評価され、去る2018年7月5日、復興庁にて、吉野大臣より感謝状が授与されました。