最近、よく耳にするトラブルは「家のお墓には誰が入れるのかで揉める」というものです。たとえば、次のような例があります。3人兄弟の場合は長男だけでなく、次男・三男も本家のお墓に入れるのか? また、次男・三男の妻はどうなるのか? といった問題。
答えはズバリ、「お墓に入る人」について定めた法律はありません。そのため、お墓の継承者(使用権を有する人)が認めれば「誰でも入れる」ことになっています。ただ、これはあくまで法律上の話で、日本の伝統や常識から考えると、また違った答えが見えてきます。
一般的には、長男が本家のお墓を継承し、次男・三男は結婚して自分の家庭を持ったら「新たなお墓」を建てることが多いようです。妻は通常、夫と同じお墓に入ります。ただ、最近は夫婦間でもお墓に関するトラブルが起きていると言います。それは「妻が自分の実家のお墓に入りたがっている」、「先祖代々のお墓ではなく、家族だけのお墓に入りたい」というものです。この場合も同様に、法律上では明確な決まりはないので、話し合って決めるしかないでしょう。
具体的な解決策としては、「納骨部分をリフォームして分割納骨できるようにする」、「新たにお墓を建てる」、「妻のみ自分の実家のお墓に入る」などがあげられます。これについても色々な方法があるので、わからないことがあったら、いつでも全優石の石材店へご相談ください。
「お墓を建てる時期で口論になる」というケースもよく聞きます。これについても明確な決まりはなく、「ルールがない」ということが揉めてしまう一因なのかもしれませんね。お墓を建てる際に1つ注意していただきたいのは、どの石材店に頼むかは慎重に判断すべきいうことです。
たとえば、肉親が急死して、葬儀の準備などでバタバタしている時に、石材店をよく調べずにお墓の建立を依頼してしまうと、思い描いていたものとは異なるものができて完成後に後悔することにもなりかねません。また、お墓を建てるタイミングは、一般的には1周忌や3回忌、お盆やお彼岸などが多いようです。ただ、これはあくまで目安なので、「お墓を建てたい」、「お墓のことが気になる」と思い始めたら、まずは“お墓のプロフェッショナル”である石材店へ相談しましょう。相談する過程で、その石材店が信頼できるお店かどうかを見極めることも重要です。
地方から東京へ出てきている人達の間で多いトラブルは「地方にある先祖代々のお墓は場所も不便だし、お墓参りにもなかなか行けない」というものです。これは今後も増えていく問題だと思いますが、解決策の1つに「お墓の改葬(お墓の引っ越し)」があります。
お墓の場所は一度決めたら、絶対にそこから移動してはいけないという決まりはありません。ご先祖様にとっても、年に1回もお墓参りに来てもらえないような立地よりも、子孫の生活圏近くで、年に数回、お墓参りに来てもらえるほうが幸せではないでしょうか。
現在は、お墓の管理代行サービスを行っている会社もありますが、改葬も1つの手段として検討してみるとよいかもしれません。石材店はお墓を建てるだけでなく、改葬の相談にも乗ってくれるので、気になったらすぐに相談してみましょう。