2024/01/19 【お知らせ】
本年１月１日に能登半島を中心として発生した地震や津波、災害関連死によりお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。また被災地での救助活動、復旧作業、更には自らも被災しながらも避難生活者への支援活動などに従事されている皆様に深く敬意を表します。
さて、お墓の専門家である私ども全国優良石材店の会より、被災地でお墓の心配をされている皆様に 【 ３つのお願い 】 がございます。
●一つ目のお願い
２次災害を防止する観点から、しばらくの間は、墓地への立ち入りをなるべくお控えください。お墓は、皆様の大切なご家族やご先祖様が眠っておられる場所ですから、皆様が心配になるお気持ちはよくわかります。しかしながら、見た目には異常がなくても、墓石と台石との接着力が低下していたり、地盤自体が傾いている場合もあります。特にこの時期は、石材と石材の接合部が凍結により、いっそう滑りやすくなっている場合があり、重たい墓石が突然倒れ掛かってくる危険があります。ですから、皆様の身の安全の為に、少なくても余震がおさまるまでは、墓地への立ち入りをお控えいただきたくお願い申し上げます。
●二つ目のお願い
能登半島地震発生後、北信越地方を中心に、石材店への問い合わせや修理の依頼が集中しております。「お墓が破損したままではご先祖様に申し訳ない」、「傾いたお墓が余震で倒壊しないか心配だ」というお気持ちからのご連絡であることは重々承知いたしております。しかしながら１社の石材店がこれまでに建立したお墓の数は数千基にものぼりますが、このような大地震ではその多くが同時に修理対象となります。また、お墓の修理には、重機の搬入や現場の安全確保が伴いますので、１日に数件しか対応できないのが実情です。更には、余震が続いている間は、石材店も墓地への進入が制限されているところもあります。修理作業等は順番に行っておりますので、誠に勝手なお願いではございますが、ご依頼は電話ではなく、メールなどの文書で、お名前、住所、電話番号、墓地名、お墓の場所などを教えていただけますと幸いです。過去の大地震の際、石材店のスタッフが、ストレスから体調を崩したり、鬱になるという事例が実際に多く発生しています。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
●三つ目のお願い
お墓は、大切な家族が眠る場であるだけではなく、家族の歴史を刻み、家族の絆を深める、尊い場でもあります。ですから皆様がまずはお墓の心配をされる崇高なお気持ちには、頭が下がる思いではございますが、お墓に眠っていらっしゃる方は、どのような思いでいらっしゃるでしょうか。まずは今を生きる皆様ご自身の身の安全と、心の安寧を願っておられるのではないでしょうか。どうか皆様、無理はなさらず、一日でも早く元の生活に戻られますことを切に願っております。
