2014/01/21 【アンチエイジングのレシピ】
日常生活の中でふとした瞬間に湧き上がってしまう怒り。どんなに優しい人でも、イラっとしたり、腹が立ったりすることはあります。突如として怒りがこみあげてきた場合、皆さんはどのように対処しているでしょうか。ただ単に我慢するだけだとストレスになってしまい、別のところでストレスを解消しなくてはならなくなってしまいます。しかも、我慢すればするほど、怒りというものは強いストレスになるといわれています。とはいえ、我慢しないでそのまま感情を表現してしまえば、当然周りからひんしゅくをかってしまいます。この怒りと上手に付き合うにはどうすれば良いのかを考えてみます。
怒りを鎮め、内省することが大事
どうしようもない怒りが湧いてきた時、そのまま表に出してしまうとトラブルになりかねません。こんな時、まずはその怒りをいかに鎮めるかがポイントになってきます。とにかくすぐに怒りを鎮めたいという場合に一番早いのは、楽しい時の感情を思い出すことです。この時のコツは、無理にでも笑顔をつくることです。最初はつくり笑顔でも、だんだん感情もついてきて楽しくなってくるものです。つくり笑顔をして、自分が一番楽しい時のことを思い出す、それだけで徐々に怒りは収まってくるでしょう。また、怒りが収まった後は、必ず怒りの元は何だったのかということを見つめ直し、内省することが大事です。
怒りの気持ちが芽生えますと自分以外に原因を求めがちですが、「本当に自分の行動や発言に問題はなかったのか」を振り返ってみると冷静に振り返ることができ、改善点がみつかるケースもでてきます。
自分の気持ちや問題点を紙に書くと内省しやすい
内省するためには、自分の感情と向き合うことが大事です。何に対して怒ったのか、何が不満だったのか、怒りが起きる前にどのような感情があったのかなどを確認するために、思ったことや問題点を紙に書き出します。このことで、自分の感情に気付くことができ、解決策を考える良い方向へ向かいやすくなるといわれています。
また、怒りを感じる脳の部位と、解決策を練る脳の部位は異なるといわれているので、カッとした時こそ、解決策を練るほうの脳を働かせる方向へ持っていくようにします。紙に書くという行為は、怒りを鎮めるという意味でも、とても有効です。
怒りはごまかさない
怒りがこみあげてきても、その感情を無理に抑えたり、怒りが収まったら感情を流してしまったりしていませんか? 怒りはごまかさないことが大事です。怒りのエネルギーを前向きに活用できれば、仕事や人間関係の問題点を解決していくこともできるからです。怒りが湧いてきたら、うまく鎮めて、その後自分自身の感情と真っ直ぐに向き合ってよく内省すること。これがストレスをためずに問題を解決できる一つの賢い方法といえます。