2015/08/27 【お墓と供養】
葬儀というものは、予定を立てて行うものではないので、もしものときに備えて葬儀費用を準備しておくことも大切ですね。では、この費用はどのくらい用意しておけばよいのでしょうか?
葬儀の全国平均額
予期せず突然に起きた身内の不幸は、多くの場合、驚きと悲しみが先に立ち、冷静に葬儀のことは考えられません。また、病気等である程度覚悟してはいてもいざ「そのとき」に直面すると、なかなか冷静になれないものです。
しかし、誰もが避けて通ることのできないのが「死」であり、家族や友人との物理的なこの世のお別れと残された方々にとっての心の整理のためでもある葬儀。自分も含め身内の葬儀に備えて、準備をしておく必要があります。そこで、まず考えたいのが費用です。
平均的な葬儀費用はいくらなのでしょうか?
財団法人日本消費者協会が2014年に実施した調査(有効回答370人)によると、葬儀にかかる総費用の全国平均は188万9,000円です。最低平均額は134万3,000円でした。総費用の内訳の主なものは、葬儀関連(霊柩車・棺・火葬・祭壇等)、お寺様(お経・戒名等のお布施)、通夜飲食等。
葬儀の形式・規模・地方の習慣、宗派などにより変わってくるため、全国平均値は一応の目安にしておくのがよいでしょう。また通常、葬儀社の見積りは葬儀一式費用のみであり、寺院費用と接待費用は含まれていないので注意してください。
複数から見積りをとり、日頃から話し合いを
身内が亡くなってから急いで葬儀の手配をすると、納得しないまま契約してしまうこともあり、葬儀後に請求書を見てびっくりすることも多いようです。複数の会社に見積りを依頼し、希望に沿った費用と内容を提案してくれる葬儀社を選びましょう。病院などから葬儀社を紹介される場合もありますが、急かされて安易に契約をしないことが大切です。
葬儀に関することはなかなか話題にできないテーマですが、故人にとっても残された家族にとっても大切な儀式です。どのような葬儀にして欲しいか、またはどのように見送ってあげたいかを、日頃から家族で話し合っておく必要があります。葬儀社の公式サイトなどを参考にし、希望の葬儀とかかる費用を算出すれば、その額をどのように準備しておけばよいかも相談できるでしょう。
葬儀は金額よりも、故人を見送る気持ちを大切にすることが重要です。あらかじめ準備をしておき、もしもの際には落ち着いて故人を送り出してあげられるようにしましょう。