2013/08/03 【お墓博士の一言】
先日東儀秀樹さんと対談する機会を得ました。東儀さんは、一般的に馴染みの薄かった雅楽を１０００年の時を経てシンセサイザーやピアノなどの現代音楽と融合させることによって、一般に広く知らしめた方で、ＮＨＫの大河ドラマ篤姫で孝明天皇役としても出演され、今や大変人気のある方ですね。
初めてお会いしましたが、物腰静かで端正なマスク、シンセサイザー、ピアノ、チェロ、ギター、ドラムなど様々な楽器も演奏されるそうですし、多くの方の心を捉えている雅楽と現代音楽をコラボさせた曲もすべて作曲されているとのこと。正に天才ですね！
さらに驚いたことに、３度も命拾いをされているのです。最初は２４歳の時に膝にがん細胞が見つかり余命１年と宣告されたそうですが、否定せず前向きに生きたら医者もびっくり、自然治癒してしまったそうです。 ２度目はバイク事故、３度目は居眠り運転のトラックに追突され、いずれも生命の危機に直面されたそうです。
細身で物静かな雰囲気からはとても想像できないこのバイタリテイはどこから生まれてくるのだろう…。 この私の疑問に「私は全てを否定しない楽天思考で、一日一日を一生懸命生きる。人生を無駄にせず大切に生きることを信条にしてきただけです」と偉ぶらず、物静かに答えられ、私はそのお人柄と人間性にすっかり魅了されました。
私は失礼を顧みず尋ねました。天才にして不死身と思える東儀さんは、１４００年の歴史を持つ東儀家代々の先達の良い所全てを一身に受け継がれたように思えるのですが…。 東儀さんはこう答えられました「私もそんな気がします。特にお墓詣りに行くとそれを感じます。過去の多くの先達が頑張れよ！やりたいようにやりなさい！見守っているよ！と励ましてくれる声が聞こえてくるんです。その都度新たな力が湧いてきます。 お天道様はいつも見ているという言葉がありますが、先祖にいつも見守られているように思います。お墓は精神の触れ合いの場ですね。お墓に行くと家の歴史を感じますし、家族の絆を感じます。ですからお墓詣りは子供たちを連れてできるだけするようにしています。」 私は東儀さんが益々好きになりました。
