2014/01/22 【お墓博士の一言】
昨年来日した外国人が一千万人を超えたそうです。これは過去最多で韓国、台湾、中国、タイ、マレーシアといった東南アジアを筆頭に数多くの国々から多くの観光客が来日されました。後進国から訪れた方が日本のトイレ(ウオシュレット)にびっくり仰天したという記事が載っていました。マークや絵がついている装置の使い方が分からず、片っ端から押して痛く感じ入ったそうです。
私はこの記事を見て、石材店の皆さんを欧米研修ツアーへ初めてご案内した時のことを想い起こしました。当時は羽田空港からの出発で、持ち出せるお金は10万円に制限されていた時代です。
参加された方は地方の方が多く、海外旅行は初めてという方がほとんどでした。現地に到着した翌日のバスの中で、こんな会話が飛び交っていました。「外国の便器は何て使いにくいんだ!不安定でおちおち用もたせないよ!」。話を聞くとその人は洋便器を初めて見て、そこに座るという考えが浮かばず、両足を便器に乗せてしゃがんだのです。これじゃあ不安定ですよね。私は大笑いしてしまいました。
わずか40年前のことです。
あれから40年、私たちの生活環境は大きく変わり、暮らしや生活は至れり尽くせりの電化製品に囲まれ、驚くほど便利になりました。しかしその便利を得るための代償として私たちは自然破壊を行っていることを忘れてはならないと思います。家を建てる素材も、快適に暮らす冷暖房機器、照明機器等々はもとより、私たちの生活に使用している物の全てが地球素材を使って作られています。
昨年も国内外でかってない集中豪雨や竜巻、土石流が発生し、多くの尊い命が奪われました。全てとは言いませんが地球を傷つけてきた代償、自然の怒りを買った災害なのではないでしょうか。
自然破壊全面禁止では最早私たちの生活は成り立たなくなっています。大事なことは調和です。
全優石では、及ばずながら「緑の募金」活動に協力させて頂いており、募金のみならず植樹活動にも協力しています。