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その墓じまい、本当に大丈夫ですか?

2023/08/31 【お知らせ】

最近、「終活(しゅうかつ)」 という言葉をよく見聞きするようになりました。

もともとは某週刊誌が用いた造語で、人生の最後を迎えるための準備を意味し、具体的には、自らの葬儀を生前にアレンジしたり、財産整理やお墓の購入などを指します。

日本人の平均寿命は今や男性が81.4歳、女性が87.6歳(厚生労働省調べ)となり、50年前と比べると男女ともに10歳以上伸びています。子育てや仕事から解放され、自分自身の生き方を見つめる時間が増えれば、より自分らしく老後を過ごしたいとか、人生の最後を迎えたいと考える方が増えるのは当然のことです。

 

そうしたなか、「終活」の一環として、「墓じまい」 を検討される方も増えているようです。

「墓じまい」をする理由は大きく分けると3つあります。一つ目は「改葬(かいそう)」に伴う「墓じまい」、二つ目はお墓の継承者がいなくなることによる「墓じまい」、三つ目は自らの価値観に基づく「墓じまい」。

 

一つ目の 改葬に伴う「墓じまい」 とは、ご自身が引越しをしたり、墓地が遠隔地や傾斜地などにありお墓参りをするのが困難などの理由により、これまでのお墓をいったん撤去して、墓地を管理者に返納した後、新たに別の場所にお墓を建立されるというものです。少子高齢化や核家族化がその背景にあるようです。

 

二つ目の お墓の継承者がいなくなる「墓じまい」 とは、子がいない、或いは女子ばかりで跡を継ぐ者がいないため、このままではいずれお墓も継承者がいなくなり「無縁墓(むえんばか)」になってしまうため、泣く泣く今あるお墓をたたんで、お寺の永代供養墓などにご遺骨を移すというものです。但し、一人娘が嫁いだような場合、嫁ぎ先のご家族と両家墓(りょうけばか)を建てられるご家族も多いようです。両家墓では、墓石に家名を並べて刻んだり、家名の代わりに、「具会一処」、「絆」、「愛」などと刻むこともあるようです。

 

そして三つ目の自らの価値観に基づく「墓じまい」 とは、子供や孫に負担をかけたくない、樹木葬や散骨など他の葬送を望むなどによる「墓じまい」です。但し、こうした理由で、「墓じまい」 をされた方のなかには、後から親戚とトラブルになったり、「墓じまい」をしたことを後悔する方も多いと聞きます。

 

「墓じまい」とは、先祖と縁を切る事だと言う方もおります。お墓はモノではありません。たとえお墓の所有権があなたであったとしても、そのお墓に眠るご家族やご先祖様を偲んでお参りに来られる親戚や知人はいらっしゃるものです。そうした方々がお墓参りに行かれた際に、お墓がなくなっていたらどのようにお感じになられるでしょうか。お墓の所有権とは、お墓を売買する権利というより、一族を代表してお墓を守る権利だと、私どもは考えております。

 

そもそもお墓は、お墓に眠る方の為にだけあるものではありません。お墓は、残された人たちの為にも、大切な意味があります。子供に迷惑をかけたくないという理由で「墓じまい」をしたところ、お子さんはそのようなことを望んでいなかったというケースもよく耳にします。

 

お墓へ行けば、大切な方との想い出が蘇り、心の癒しとされる方もいらっしゃるでしょう。また、お墓は、ご自身やご家族のルーツを思い起こす場所だと言う方もいます。

ご家族揃ってお墓参りへ行き、心を込めてお掃除をしたり、手を合わせることで、よりいっそう家族の絆を深めたり、お子様やお孫様の情操教育の場にもなるでしょう。

 

昨今、お墓は単なる 「遺骨の置き場所」 でしかないと考える方がいらっしゃいますが、とても寂しいことです。お墓があるから、あなたのことを、お子さんやお孫さんは、いつまでも忘れずにいられますし、ご家族の記憶を語り継いでいくことができます。モノよりも心の豊かさが求められる時代です。どうか安易に 「墓じまい」 をする前に、ご家族でよく話し合っていただき、加えてお寺様や石材店など専門家に相談されることをお薦めいたします。

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