2013/09/24 【終活のレシピ】
愛する家族の一員として、ペットと暮らしている方も最近では増えてきています。ここでは、あえてペットと呼ばせていただきます。
人間の子は成長し、巣立っていきますが、ペットはあなたなしで生きていくことはできません。もちろん、最後まで面倒を見るつもりで、ペットを家族として迎え入れていることと思いますが、現実には思いもよらない事故や病気でペットと別れなくてはならないこともあります。
愛の証としてペットのエンディングノートを残しておこう
飼い主に万が一のことがあったとき、親や兄弟、子供たちもさまざまな理由から引き取ることができずに、処分という最期を迎えるという選択も、悲しい話ですが起こりうることです。近年、行政のペットの引き取りに応じるケースとして、一番多いのが「病気と飼い主の死」といいます。そうならないためにも、ペットのことについて考えておくことが大切なのです。
愛するペットを守るためには、自分が仮にいなくなったときのことを考えて、前もって準備しておく必要があります。そこで、残しておいてあげたいのが、『ペットのエンディングノート』です。
ペットのエンディングノートは、人間のエンディングノートとは違います。意志を伝えることのできないペットに変わって、ペットについての情報をどれだけ書いておくかが、重要になってきます。最低限、記載しておくべき事柄を見てみましょう。
・名前 (いつもの呼び名も必ず明記しておきましょう)
・生年月日
・性別
・血統書の有無、登録番号
・避妊、去勢手術の有無
・摂取済み予防接種
・好きな食べ物 (いつも食べているペットフードの名前や好きな食べ物、嫌いな食べ物なども書いておきましょう)
・好きなおもちゃ、お気に入りのマットなどのお気に入り
・かかりつけの病院
・ペット保険の加入先
これらの項目を、まとめてエンディングノートとして準備しておきましょう。
生前から、引き取り先を考えておく
エンディングノートは用意しておけても、肝心の引き取り手がいなくては話になりません。可愛いペットの引き取り手には、兄弟や子供などの身内に頼むケースが多いといいますが、様々な理由から、引き受けることが無理な場合もあるでしょうし、そういった身内がいないこともあるでしょう。万が一のことを考え、身内と限定せずに、近所の方や友人にも一言頼んでおくと安心です。「もし私がいなくなって、誰も引き取り手がいなかったら、うちの犬をお願いできないかしら?」と声掛けしておくといいでしょう。可愛いペットのために、なるべく早くから考えておいてあげるといいかもしれません。