2013/10/17 【カルチャー情報】
一家に1台といってよいほどパソコンが普及し、携帯電話やスマートフォンは1人1台持つことが当たり前の時代になってきました。近頃ではタブレットという小さな薄型パソコンも多くの人の手に取られています。パソコンや携帯電話ではメールで誰とでも簡単に連絡がとれるようになりました。
しかし自分の手で想いをこめて書いた温かみのある手紙は、受け取った人の手元にいつまでも残り、もらった人が読みたい時にいつでも読める素敵な贈り物ではないでしょうか。手軽に連絡を取れる時代だからこそ、あえて絵手紙を出すことで伝わる想いがあるのではないでしょうか。
絵手紙の魅力
絵手紙を描くのに、大きなキャンバスや重たい多くの道具は必要ありません。少しの画材と時間さえあれば、どなたでも気軽に絵手紙を楽しむことができます。絵手紙を書く際は、以下のような画材を用いるのが一般的です。
・水彩筆ペン
筆の柄の部分に水を入れることができ、握る力を調節することで筆の先から水が出てきます。絵の具や水に溶けやすい水彩色鉛筆と相性抜群です。文房具店で絵の具と組み合わせて販売されています。
・カラー筆ペン
筆ペンのインクに色がついたものです。色を混ぜる手間がないので、手軽に鮮やかな色をつけることができます。
・墨と筆
絵の外側を描いたり日本画のような筆感にしたい場合は、墨を用います。黒一色でも濃淡をつけることで、深い味わいを出すことができます。
・色鉛筆
水を使わないので、こぼす心配や洗う手間がありません。初心者の方にも使いやすい画材です。
パソコンでも美しい絵手紙が描ける
パソコンでも手描きのような絵手紙を作ることができます。
「ペンタブレット」という道具を使うことで、実際に絵を描いているような感覚で作業を行うことができます。手元の板(タブレット)に付属のペンを当てると、それがそのまま色となりパソコンの画面上に現れます。
筆や鉛筆・クレヨンやパステルなど様々な画材を再現することも容易です。パソコンを用いた絵手紙の作成ならば、画材を買いに行く手間も省けますし、様々な色や描き方を試すことができます。
夏は向日葵、秋は紅葉など季節に合った絵柄とともに、時候のあいさつを添えると、受け取った方も四季を感じることができて、思いが伝わりますね。
普通の手紙と違い絵が主なので、近況報告やお食事のお誘いなど、添える言葉は短い文で十分です。文章を書くことが苦手な方も、気張らずに作ることができます。
しばらく会っていない大切な方に送ったり、仲のよいお友だちと作品を送りあったりと、様々な楽しみ方がありそうです。