2013/12/09 【快適くらしのレシピ】
テーブルに並ぶ磁器製の真っ白なお皿やカップ。それはそれで清潔感があって良いのですが、もう少し彩りを添えてオリジナルのテーブルウェアに変身させられたらとっても素敵ですよね。そんなオリジナルのテーブルウェアが簡単にできてしまう『Porcelarts(ポーセラーツ)』という趣味が、女性を中心にじわじわ人気を集めています。今回は、趣味と実益を兼ねたポーセラーツの魅力に迫ります。
絵心がなくてもオリジナルテーブルウェアができる
目の前にある陶磁器を見つめ、「こんなイラストや絵柄があったら素敵」、「食卓の雰囲気とマッチしたテーブルウェアにしたい」と思うことがあります。しかし「絵やデザインに全く自信がない」、「精巧なデザインなんて無理」という大きな壁に阻まれて、オリジナルのテーブルウェア構想はとん挫するというケースが大半です。
そんな「夢」のオリジナルテーブルウェアがホビー感覚で作れるのが、ポーセラーツなのです。耳慣れない言葉ですが、ポーセラーツはporcelain(磁器)とart(芸術)を組み合わせた造語で、15年ほど前に登場した比較的新しい趣味のジャンルです。自分のお気に入りの食器で食卓を飾りたい、という女性の切なる願いを背景に愛好者も増えてきています。
豊富な図柄の転写紙を「切って」、「貼って」、「焼く」だけ
ポーセラーツの最大の特徴が、「絵心がなくても全く問題ない」ということです。例えば、オリジナル作品を作ろうとすると、ペンを使って絵付けをしたり、デザインを整えたりという作業が発生します。しかし、ポーセラーツの場合はシールのような転写紙を磁器の上に張っていくだけです。転写紙はお皿の淵やマグカップの周りにも貼れるようになっており、そのデザインや絵柄も非常に豊富。自分の好きな色やデザインを選び、思い描いたように切って貼って、炉で焼いたらオリジナルテーブルウェアの完成です。
もちろん「もっとオリジナリティを出したい」という方向けには、専用の絵の具で絵を描いたり、「金彩」を施したりすることもできます。金彩とは、コーヒーカップやお皿の淵に施す金色の淵取りのことで、少しおしゃれなお店で食事やお茶を飲んだ時に見かけた方もいらっしゃるでしょう。何となくゴージャスな感じですよね。
ポーセラーツでは、このようなテクニックを組み合わせて自分だけのオリジナルテーブルウェアを作っていくのです。
まずは教室で体験を
ポーセラーツを楽しむには、電気炉や転写紙、専用の絵の具、絵付け用の色鉛筆などが必要になってきます。「興味を持ったのでまずは挑戦してみたい」という方は、インターネットで「ポーセラーツ 教室」で探すと教室や講師を見つけることができます。