2014/11/26 【快適くらしのレシピ】
みなさんは、「うなぎと梅干し」「天ぷらとスイカ」と聞いて何か思い浮かぶことはありませんか? 実はこれ、昔から食べ合わせがよくないといわれていたものなのです。けれど、これらが科学的にどのような理由があって食べ合わせがよくないといわれているのか、ご存じの方は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は食べ合わせがよくないといわれている例を見ていきましょう。
うなぎと梅干し 何が合わない?
うなぎと梅干しは、古くから食べ合わせがよくないといわれてきました。しかし、医学的には、梅干しは胃酸を増やす作用があるため、うなぎを食べたときは、油分の消化を助けてくれるそうで、かえって好ましいといわれています。
しかし、なぜこのうなぎと梅干しを一緒にとるのが避けられてきたのでしょうか。
それには、色々な説があるといわれています。
昔は、医学が発達しておらず、色々な誤解がありました。そのなかに、梅干しのサッパリとする性質が、体内のうなぎの栄養を消し去ってしまうのではないかという説がありました。
また、梅干しが胃酸を分泌し、食欲を増進することが、高価なうなぎをどんどん食べてしまうことにつながります。つまり、贅沢を戒めるために生まれた言い伝えなのではないかともいわれています。
天ぷらとスイカは?
では、天ぷらとスイカの組み合わせは医学的にはどうなのでしょうか? 油分の多い天ぷらと、水分の多いスイカを一緒に胃の中に入れると胃液が薄まり、消化不良が起こることがあるといわれています。もし胃腸が弱いのであれば、負担になるので気を付けたいところです。
その他、天ぷらとかき氷やアイスクリームなど、冷たいものを一緒に食べるのも、胃腸に負担がかかるそうです。
意外にもこんな野菜の組み合わせもNG!
医学的に考えたときに、避けたい組み合わせというものが他にもあるようです。例えば、トマトときゅうり、大根と人参です。どちらもよく料理で組み合わせる機会の多い野菜なので、驚く方も多いかもしれませんね。いったいなぜこの組み合わせは悪いのでしょうか?
トマトや大根には豊富にビタミンCが含まれています。しかし、その大事な栄養素となるビタミンCが、きゅうりや人参に含まれる成分によって壊されてしまうのだそうです。
そのビタミンCを壊す作用のある成分とは「アスコルビナーゼ」というものです。これは酸や熱に弱いといわれているので、生で食べるときには、酢やレモン汁をかけたり、加熱したりするといいそうです。
意外な食べ物の組み合わせ、意識してみると楽しいものです。