2014/12/03 【終活のレシピ】
食後やティータイムに欠かせないコーヒー。みなさんの中にも、「ほっ」とくつろぐ時間に飲んでいる、という方も多いのではないでしょうか? 実はコーヒーを飲むと、長生きできるホルモンが増えることが分かっています。このホルモンが増えると、体はどのような影響を受けるのでしょうか?
コーヒーには、長寿の源が含まれている!
コーヒーを飲むと体にいい、体によくない、と諸説ある中で、次のような効果があることも報告されています。それは、「アディポネクチン」と呼ばれるホルモンの分泌が増えること。アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるホルモンのことで、あらゆる病気を予防する働きをするといわれています。脂肪酸を燃焼したり、糖を取り込んで糖の利用を促進したり、炎症を抑制してくれたりすることで、メタボリックシンドロームや糖尿病、動脈硬化、心臓病、がんなどを患うリスクを下げてくれるのだそうです。
調査の結果、コーヒーを常飲している人には、このアディポネクチンの血中濃度が高いことが確認されていること、そして、100歳を超える長寿の方もアディポネクチンの血中濃度が高いことも注目の事実です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍につながるというのはウソ?
かつては、コーヒーを飲むと、含まれているカフェインが胃を荒らすといわれていました。しかし、研究によって胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃食道逆流症、非びらん性胃食道逆流症と、コーヒーの飲用に関連性はないことが分かっています。
むしろ、コーヒーを飲むと、胃酸の分泌が増えることから、消化を助ける効果も期待できるとか。
とはいえ、コーヒーにはメリットしかないというわけではありません。コーヒーだけでなく、緑茶やココアなどにも含まれているカフェインは、睡眠を妨げることで知られています。カフェインは就寝前の3~4時間以内に摂取すると、寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりする可能性があるといわれています。利尿作用があるため、夜中に目覚めてしまう原因にもなります。
長寿ホルモンを増やす働きを得るためにも、コーヒーはぜひとも飲んでおきたいところです。しかし、ぐっすり眠るためにも夜に飲むのは避けて、できるだけ日中に適度に飲用するのがよさそうですね。