2015/03/23 【終活のレシピ】
介護を必要とする人は、生活する中でさまざまな悩みを抱えるようになります。外出するのも大変になると思いますが、自宅に住んでいても不便を感じることがあるでしょう。こういうときは介護保険を利用してリフォームするとよいかもしれません。
住宅リフォームに関する補助制度
介護認定などを受けている人がいるご家庭は、住宅をリフォームするときに介護保険によって補助金を受けることができます。住宅リフォームの助成金支給は、要支援または要介護の認定を受け、自宅で暮らしている方が支給対象です。
支給額は最大20万円までで、それを下回る施工費の場合は、費用の9割を自治体が負担。通常は一人につき20万円以上利用したら支給は終了しますが、介護状態が悪化したり転居したりした場合、もう一度給付を受けられるケースもあります。
なお、自治体によってはさらに助成制度が手厚いこともあります。お住まいの市区町村の窓口へ連絡し、内容について確認してみるとよいかもしれません。
補助金が適用されるリフォームは幅広い
住宅リフォームのうち、補助金が受けられる対象はとても広く「手すりの取り付け」「段差解消」「床の材質を変更して滑りを防止」など、さまざまな工事で支給を受けられます。介護のために必要だと判断された工事であれば、申請が通るようです。
用具を替えるときも補助金の支給対象となります。トイレや浴室の取り替えでも適用されるため、リフォームを通じて、今まで感じていた住み心地の悪さを改善することが可能です。
なお、介護保険制度による補助金は一度に使いきる必要はありません。生活で不便を感じる場所があれば、順次改善するようにしましょう。
介護や支援が必要になると、健康なときよりも住宅の構造が不便に感じるかもしれません。こうした問題を解消するためのリフォームはお金がかかりますが、自治体からの補助金によって少ない負担で工事ができるので、困ったことがあればすぐに相談するとよいでしょう。