2015/05/14 【カルチャー情報】
人間、いくつになっても知的好奇心は持っているもの。そして、好きなことを勉強していると、誰かに話したくなるという人も出てくるはずです。実際、地域住民で集まり、みんなで雑学の発表会をするコミュニティも登場していると言います。今回は、雑学を勉強する魅力についてご紹介します。
知的好奇心を持って勉強する意義
知的好奇心は、いくつになっても失われるものではありません。国や自治体でも「生涯学習」というキーワードを掲げていますが、外から与えられるのではなく、本人が興味を持っている事柄を勉強したほうが楽しく学べるはずです。退職後に充実感を持って暮らすために、雑学を勉強することが注目されているのです。
とある雑学発表会では、「古代史」を題材に勉強した方もいると言います。この方の場合は、日本史の史料をもとに、神様が生まれた経緯について仮説を立てて検証を試みたそうです。他にも、お酒や仏像などをテーマに、自分が好きなことを勉強し、コミュニティの仲間に向けて発表する方がいます。
メンバーの構成や取り扱うテーマは、思い思いの雑学を話すため、系統立てられたものではありません。しかし、内容がバラバラだからこそ、刺激を受けたり、思わぬところで役立ったりするそうです。
活発な交流で認知症を予防
雑学を勉強すると、脳にも好影響を与え、認知症予防につながると言われます。脳は、加齢とともに前頭前野の機能が低下してしまいますが、勉強時に脳を使うことで、老化を予防することができます。また、発表会に参加する場合、「話す内容を考える」「発表の方法を計画する」といった行動が脳を刺激します。そのため、とくに認知症予防には大きな効果が期待できそうです。
さらに、雑学発表会に参加すれば、地域コミュニティに参加するチャンスが増えます。仕事人間で地域との関係が希薄だった人も、同年代の仲間を中心に活発なやりとりができるので、社会とつながっていると実感できるに違いありません。
何歳になっても知的好奇心は失われないものなので、自分が興味のある分野は積極的に勉強すべきです。健康増進や社会参加などのメリットがあるので、余暇を利用してぜひ勉強に取り組んでみてください。