2015/12/10 【終活のレシピ】
生命保険の掛け方やいつか訪れる葬儀の費用について、多くの人が頭を悩ませるといいます。将来に備えた「終活」という言葉が広まってから随分経ちますが、この問題を解決することもその一つになるかもしれません。
それではいったい生命保険はどう掛けて、葬儀にはどれほど費用がかかるのでしょうか。
生命保険は相続の対象外
配偶者や子どもに迷惑をかけないために、自分の葬儀は自分の生命保険で賄いたいと考えている人は少なくありません。
しかし、その際に生命保険の受取に相続税が発生してしまい、かえって迷惑がかかるのではないか、と不安に思われる人もいます。
結論からいえば、その心配は無用です。生命保険はあくまで保険金の受取人に対する契約であり、相続には一切関与しません。これは法律にも定められていることであり、生命保険は相続に該当しないとされています。
葬儀費用を生命保険で準備するなら200万円は用意しよう
葬儀とは故人はもちろん、残された遺族のためでもあるため、きちんと通例に従って執り行われるのが一般的です。
ただ、実施するにあたって葬儀代、飲食接待代、火葬代などさまざまなところで費用が発生します。
一般財団法人日本消費者協会が平成26年に実施した「第10回 葬儀についてのアンケート調査」によると、葬儀にかかる費用の平均額は約188万円にもなっているようです。
決して安価とはいえない金額であるために、やはりあらかじめ費用面で準備をしておく必要があります。
その選択肢としてよく挙げられるのが「生命保険」ですが、葬儀費用を約188万円と考えれば、200万円の少額な生命保険での加入で十分です。
葬儀費用を目的とする加入であれば、ぜひ目安の一つにしてみてください。
安心して葬儀代を準備しよう
葬儀費用を捻出するために生命保険に加入することは、相続などの対象にもならない理にかなった方法です。
葬儀が執りおこなわれるときに、自分の葬儀代を捻出できると約束されていれば、安心して過ごすことができるかもしれません。
忘れてはいけないのは、多くの生命保険会社は、死亡保険金受取に必要な書類が保険会社に到着した日の翌日から起算して、原則5営業日以内に死亡保険金を支払います。
ある程度貯金をしておかないと、葬儀費用としてすぐに支払うことができない可能性もあるので注意しましょう。
葬儀代はそれなりの費用がかかるために、配偶者や子どもにあまり負担を掛けたくないと考えている人は少なくないと思います。
自分のために、なにより残された家族のためにも、終活の一つとして、生命保険での準備を検討されている方多いようです。