2016/07/07 【快適くらしのレシピ】
7月に入り梅雨明けもう間近ですね。毎年、夏になると話題になるのが熱中症による救急搬送です。とくに気になるのは、炎天下で運動をしていたわけでもなく、室内で静かにしていながらも熱中症で倒れる方がいること。なぜこうした「知らず知らず」の熱中症が起きてしまうのでしょうか。
<夏バテや下痢が脱水症状を引き起こす>
一般的に成人では1日に約2.5リットルの水分が必要だと言われています。
もちろん3度の食事にも水分は含まれていますから、必要量の約半分、1.2リットル程度を飲み物でおぎないます。
しかし夏バテによって食欲が落ちたり、食事が不規則になると基本的な水分摂取がいつの間にか減ってしまっていることがあります。
冷たいものを飲食しすぎて下痢を起こすと、さらに体内の水分は失われてしまいます。
また誰にでもあるのが「トイレに頻繁に行きたくないので水分を摂らない」ということ。夜中に起きたくない、電車やバスの移動時間にトイレに行きたくなるのが嫌だなどの理由で暑い夏でも水分を控えてしまうことがあります。
<年齢が高くなると熱中症にもなりやすくなる>
年齢が高くなるにつれて体全体の水分量が減ってきます。水分は主に筋肉に蓄えられるため、筋肉量が減ってくるとおのずと体内の水分量も減ってしまうのです。
また高齢者の場合は、経年的に腎臓の機能も低下しているため、老廃物を排出するのに多くの尿が必要となり、その分身体の水分も失われてしまいます。
感覚の機能も低下してきます。のどの渇きを覚えにくかったり、暑さを感じにくくなっているので、めまいや頭痛といった熱中症の症状を感じないまま重症に陥ってしまったりするのです。
<水分を小分けにして摂取しましょう>
暑い夏の日、炊事、洗濯といった家事労働はもとより、寝転がってテレビを見ているだけでも身体は汗をかき、多くの水分が失われています。
まずは3度の食事を規則正しくとることを心掛けましょう。
その上で1.2リットルの水分摂取というとかなり多く感じてしまいますが、普通のコップ1杯の水分を2時間おきに摂ればよいのです。
水や麦茶の入ったコップやペットボトルを常にそばに置いておき、小分けにして摂取できるようにすればさらに飲みやすくなります。
外に出ていないから、涼しい部屋にいるからという油断は禁物。しっかりと水分を摂取して暑い夏を乗り切りましょう。