2022/02/21 【カルチャー情報】
冬季オリンピックも開催され、暗いニュースが多い中で、華やかな競技の様子は少し心をほっとさせてくれるひとときです。
さて、そんな冬季オリンピック。日本では、高度成長期の最高潮である1972年の札幌大会を機に、冬季オリンピックそのものや、選手や競技への関心が高まりを見せていったように思えます。
<戦争で一時中断したオリンピック>
冬季オリンピックは1924年にフランスのシャモニー・モンブランで、第1回が開催されました。しかし競技数はわずか4つ。参加国数も4か国というこじんまりしたものでした。
回を追うごとに参加国は増えていきますが、1940年の札幌、1944年のイタリア コルチナ・ダンペッツオの両大会は第二次世界大戦で中止となりました。
世界中が疲弊していたこの時代から、1960年代に入り少しずつ参加国も増え、私たちの記憶にも残る冬季オリンピックが開催され始めます。ウインタースポーツの本場であるカナダやヨーロッパの国々、そして韓国や中国といった雪を多くいただく国々で開催されるようになりました。
<雪に恵まれた国での開催数が多い>
日本では1998年、今から24年前に長野オリンピックが開催されたことが記憶に新しいところです。それでももう24年の歳月が流れています。
雪の少ない国ではウインタースポーツの選手輩出は厳しいものもあり、今回の北京大会の参加国は91か国、東京2020大会では206か国が参加したのに対して半数以下となります。
開催が多いのは、アメリカが4回、フランスが3回、次いで、ノルウェー、イタリア、カナダ、オーストリア、そして日本が2回となります。ロシア、韓国、ユーゴスラビア、中国が各1回です。こうしてみると、開催時期に豊富な雪を備えておける国でないと、なかなか開催が難しく、なかなか世界中で開催することは難しい冬季オリンピックですが、夏季オリンピックとはまた一味違う自然を利用した種目が多いのも魅力です。