2013/04/18 【お墓と供養】
ひまわり、チューリップ、ラベンダー、菜の花、ツツジ、コスモス、あじさい、そして桜……。縦長の日本列島では一年中、さまざまな場所でさまざまな花が咲いています。誰でも、一輪の花に心がほっと安らいだ経験はお持ちではないでしょうか。
花には癒しのパワーが秘められています。花の持つ美しい姿・芳しい香り・色鮮やかなカラー……それらは、私たちの心を落ち着かせ、そして心地よくするために働きかけてくれています。悲しみの中で執り行われるお葬式ですが、花に癒しを求めて古代ギリシャでも墓の回りには花が添えられていました。過去、現在問わず、万国共通で花は人の心を和ませてくれるのです。
贈ってもうれしい、もらってもうれしいお花。
供花(きょうか)は死者の霊魂を弔うと同時に祭壇を飾るという意味もあります。供花と聞き、菊の花をイメージする人が多いのではないでしょうか。少し前までは祭壇の両側にたくさんの菊の花を飾ることがお葬式のトレンドでした。
しかし、最近の供花は、祭壇デザインの多様化によって様変わりしました。一般的だった白木祭壇は少なくなり、白いユリ、菊、デンファレ、カーネーションなどが色とりどりの生花をメインにした祭壇や、キャンドルやオブジェをメインにしたデザイン祭壇などが登場し、祭壇のデザインに合った供花が増えています。金額は若干高くなりますが、胡蝶蘭を飾ると会場が華やぐと評判です。
供花の手配はお花屋さんに注文することもできます。また、葬儀社でも取り扱っていることもあります。供花には生花と花輪がありますが、花輪の場合は葬儀社に依頼して借りるのが一般的です。生花を贈る場合は花屋さんに注文するのがよいでしょう。細かい注文に応えてくれます。生花を贈る場合は会場に置く場所がない場合もあるので、あらかじめ確認が必要になります。また、NTTのフラワー電報も大変便利です。花と一緒に電報(弔電)も贈ることができます。詳しくは115番に問い合わせを。
新しいカタチのお葬式「花いっぱいのお葬式」。
さきほど白木祭壇の減少にふれましたが、その逆で増えているのが花を使ったお葬式です。花家族葬・花祭壇などが大変好評です。故人様が生前お好きだったお花をたくさん使って、最期のひとときを華やぎと一緒に見送ります。故人様好きだったもの、たとえば車やバイク、自転車、山登り、アニメのキャラクターなどをお花でデザインすることも可能です。花を使ったお葬式は、独特のやさしい雰囲気が流れます。ホームページなどでも紹介されているのでぜひ一度目を通してください。