2013/12/27 【明日を楽しむレシピ】
今や500以上の種類があると言われている「チーズ」。料理を始め、ビールやワインのおつまみとして愛用されている方もいらっしゃるでしょう。最近では、チーズを専門的に扱うお店が増えてきたほか、チーズプロフェッショナルといった資格も登場。ワインブームとも相まって人気が高まっています。今回はチーズの魅力についてお伝えしていきましょう。
チーズが生まれたのは紀元前4000年
ワインの味をさらに引き立てるおつまみの1つにチーズがあります。皆さんも、ワインにチーズの組み合わせで「至福の時」を過ごされているという方も少なくないでしょう。
身近になったチーズですが、一体チーズとは何なのでしょうか? あまりに身近な食品になりすぎていて考える機会も少ないと思いますが、その誕生は古く実に紀元前4000年ごろまで遡ると言われています。発祥地については欧州、中東、アジアなど諸説あるものの、現在有力になっているのが古代モンゴル族を中心とする「アジア発祥地説」です。古代モンゴル族は、古くから家畜の乳をさまざまな用途に利用していたと言われていて、低脂肪・高タンパクのチーズ「ホロート」が有名です。
一方、日本におけるチーズの歴史も意外と古いことに驚かされます。モンゴルのチーズに似た「蘇」という乳製品の記録が、650年ごろの古文書や長屋親王邸跡から見つかっています。この蘇は、平安時代には滋養強壮に効果があると珍重され、皇族などの集まりには欠かせないものになっていたとのことです。
日本の年間チーズ消費量は28万トン
さてこのように歴史のあるチーズは、その製法によって「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けられます。プロセスチーズと言うのは、ナチュラルチーズを加熱して溶かし、さまざまな形に固めたものです。また、乳酸菌が生きているナチュラルチーズは、製法の違いから多種多様な種類があります。
ちなみに日本では年間約28万トンのチーズが消費されていて、一人当たりに換算すると2キロを食べていることになります。ワインブームには少し後れをとりましたが、ここ数年チーズを楽しむ人が増えていて、チーズの基礎知識や取り扱いに関する習熟度を測る「チーズプロフェッショナル」といった資格も人気を集めています。