2014/10/27 【明日を楽しむレシピ】
秋といえば・・・
食欲の秋！スポーツの秋！芸術の秋！そして、読書の秋！！
秋の読書週間（10/27～11/9）でもあります今回は、世界のベストセラーの中から、『指輪物語』をご紹介したいと思います。この作品は発行部数1億部以上、大ヒットした映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作である事は、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
『指輪物語』は、イギリスのＪ・Ｒ・Ｒ・トールキンによる長編小説です。架空の世界、異世界を舞台としたファンタジー作品で、中つ国（Middle-Earth）を舞台に、ホビット族のフロドと旅の仲間たちの冒険と友情が描かれています。
フロドは、義父のビルボから金の指輪を譲られますが、それは、ビルボがかつての冒険で手に入れた魔法の指輪でした。しかし、その指輪は、冥王サウロンの魔力が込められた全てを統べる「一つの指輪」であることが判明します。
サウロンは失った力を取り戻すため、その指輪を追い求めていました。
もし、その指輪がサウロンの元に戻れば中つ国はサウロンによって支配されてしまいます。
それを防ぐ方法はただ一つ。サウロンの国にある滅びの山の火口に、その指輪を投げ込み消滅させる事だけ。
指輪を捨てる使命を託され、フロドとフロドを助けるため中つ国のそれぞれの種族を代表した、9人の旅の仲間が結成されました。こうして遥かなる旅が始まります。
大人が楽しめる文学作品として「ファンタジー」を確立した作品
その後のファンタジー文学に多くの影響を与えたこの作品、元々は、児童文学作品『ホビットの冒険』として出版されたのが好評で、その続編として書かれ大人向けの長編作品に仕上がりました。最初の版は、1954年から1955年にかけて3巻本として出版され、以来、多くの言語に翻訳され増刷を重ね、20世紀文学でも最もポピュラーな作品の一つになりました。
トールキンは、この物語の舞台である中つ国の地理、神話、歴史、種族そして言語までも、緻密に設定しており、彼の頭の中にしか存在しない事象に基づいた言葉が文中に散りばめられています。そのため名作でありながら、初めて読む人には設定がわかりにくいのも事実のようで、映画を見てから読むのもお勧めです。
秋の夜長、少しだけ現実世界から離れて、壮大なストーリーにひたってみるのはいかがでしょうか。
ちなみに、人類史上最大のベストセラーは聖書だそうです。
