2015/04/20 【明日を楽しむレシピ】
近年では、先進国全般に高齢化の傾向がありますが、そのなかでも群を抜いているのが日本です。2013年時点で、全人口の約4人に1人が満65歳以上というデータもあり、今後ますます高齢化が進むと予想されています。そのような状況の中で、シニアの「地域デビュー」が注目されています。これはどういったものなのでしょうか?
シニア層の「地域デビュー」とは何か
小さな子どもを抱える母親の「公園デビュー」が一時期話題になりましたが、高齢化社会の到来に伴って、今度は「地域デビュー」という言葉が注目されています。これは、定年退職をして時間にゆとりのできた人たちが、地域社会のさまざまな活動への参加をスタートさせることを意味しています。これまで仕事に充てていた時間を使って地域の活動に取り組み、セカンドライフを豊かなものにしようという動きです。
まずは地域ボランティアへの参加を
新しい活動に取り組んでみたいと思っても、これまで仕事一筋で打ち込んできた方にとって、地域デビューを果たすのは簡単ではないでしょう。地域の知り合いとのつながりがあまりなく、どこからスタートさせればいいのかわからない方もいると思います。そんな時には、地方自治体や企業などの地域ボランティア活動に参加してみるのもひとつの方法です。
具体的にはどのような活動があるのか
地域ボランティアとは具体的にどのような活動をするのでしょうか。たとえば、ゴミ回収による地域美化、自転車置場の整理などがよくある活動です。身体を動かして街をきれいに整え、周りの人からも感謝してもらえれば、地域貢献への意欲もますます高まるでしょう。また、元教職の方を中心とした子ども相手の体験講座の講師など、これまでのキャリアを活かしてイキイキと活動されている方がたくさんいます。
企業の中で枢要なポストに就かれていた方などは、最初は一個人として地域社会の中に置かれることに戸惑いを感じることもあるかもしれません。しかし、会社員生活では出会えなかったような人と親しくなるきっかけになりますし、さまざまな世代とコミュニケーションをとることによって、実り多いセカンドライフを実現できるのではないでしょうか。