2015/06/02 【アンチエイジングのレシピ】
人間、いつまでも自分の歯で食事を味わいたいものです。「8020運動」という標語があるように、80歳まで自分の歯を20本以上保つことが理想的ですが、誰でも達成できる目標ではありません。今回は、歯が弱ってしまったときの問題点と、できるだけ健康な歯を保つ方法をご紹介します。
不健康な歯は肥満や病気の原因
歯を失う原因のうち、虫歯や歯周病が原因というケースは少なくありません。歯の神経が死んだり歯ぐきが歯槽骨を支えられなくなったりするからです。厚生労働省の調査によると、80代のうち、20本以上歯が残っている方は2割程度だと言われています。
不健康な歯や義歯では、食べ物をしっかり噛めなくなってしまいます。すると、食べ物が十分に咀嚼できず、消化しづらい状態で胃腸へ送られるので、全身に負担がかかってしまうのです。肥満や病気の原因となるので、健康な歯で十分に噛むことが望ましいわけです。
健康な歯を維持するための対策
健康な歯はただ漫然と過ごしていては維持できません。日々の努力が欠かせないのです。では、健康な歯を保つには、どのような対策をすべきか見てみましょう。
毎日の歯みがきは、自宅でできる簡単な方法です。食事をしたらこまめに歯を磨くだけでも、十分に効果が期待できます。このとき、歯に対して、ブラシを垂直に当てると汚れが落ちやすくなります。
また、歯についてしまった汚れを長時間放置すると、「バイオフィルム」という細菌の膜ができてしまいます。通常の歯みがきでは落としづらい汚れになるので、歯科医院で専門的なクリーニングを受けましょう。
もし、歯を失ってしまった場合、インプラントで義歯を作ることも選択肢のひとつとして考えられます。入れ歯やブリッジに比べ、他の歯に負担を与えず、噛む力も落ちないと考えられているからです。ただインプラント治療は保険診療の対象ではないのでしっかり歯科医院で説明を聞いて判断してください。
自分の歯がある方は、食べ物が消化しやすいので、健康な体が維持できます。健康な口内環境を守るために、歯みがきをはじめとした対策を欠かさないようにしましょう。