2015/08/24 【アンチエイジングのレシピ】
一日の疲れを癒やすために、毎晩の晩酌を楽しみにしている方もいらっしゃるでしょう。しかし、酒の飲み過ぎは禁物であるとも言われています。では、酒が体に及ぼす影響にはどのようなものがあるのでしょうか?
酒が体に与える好影響
「酒の味を知らない人は人生の半分を損している」と言われるほど、酒は人類にとって魅力的。1993年には、米国保健科学協議会の研究によって「適度な飲酒は死亡率を低下させる」ということがわかりました。
では、「適度」とはどのくらいなのでしょうか? 個人差はありますが、ビールは中瓶1本程度、ワインなら360ml程度、日本酒は1合程度が一日の適度な摂取量と言われています。
適度な飲酒は血行を促進し緊張感を和らげるばかりでなく、善玉コレステロールの血中濃度を高めたり、血液を凝固しにくくしたりするなど、体によい働きをもたらします。酒は適量を守って飲めば、百薬の長となり得るのです。
飲み過ぎの弊害
しかし、飲酒も度が過ぎると体に害を及ぼします。酒は、アルコール度数が高いほど高カロリーとなるため、飲み過ぎは肥満に繋がります。飲酒により脂肪酸から中性脂肪が作られ、肝臓に蓄積されることで脂肪肝になりやすくなるでしょう。
また、飲酒を続けると血圧の平均値が上がり、高血圧のリスクが高まるため、脳卒中や心臓病の危険性を高めます。飲酒が睡眠障害の原因となることもあり、過度な飲酒の翌日は注意力が低下し、仕事の能率が下がることも考えられるのです。また、高齢の方の飲み過ぎの場合は、脳血管障害・認知症などを引き起こして、健康寿命に影響を及ぼす場合もあります。
お酒が体に及ぼすよい影響と、悪い影響がおわかりいただけたかと思います。適度な飲酒でイキイキとした生活を維持していきたいものです。