2015/10/30 【明日を楽しむレシピ】
人間の栄養吸収における大部分を担い、消化器官で最も長い部分が腸です。加齢とともに、この腸も老化するとされていますが、それによってどのような問題が引き起こされるのでしょうか。
腸年齢を知ろう
腸には、善玉菌、悪玉菌と呼ばれる細菌が常駐しています。腸の老化は、多くは加齢とともに、善玉菌が減って悪玉菌が増えることで進行します。悪玉菌が増えると、消化不全になってしまったり、充分に大腸が働かなくなってしまったりします。
腸の老化は腸年齢と呼ばれるもので表現することがありますが、この年齢は健康をはかる上でも大切な指標となります。その理由は、腸内環境が体の免疫システムの半分以上を左右しているためです。もし、便秘をはじめとした腸の不調を感じたのであれば、腸年齢が高くなってしまっているのかもしれません。
便秘は腸年齢を上げ、健康上のリスクを増加させる
腸年齢を意識するバロメーターの一つに、便秘があげられます。便秘は腸が充分に働いていない状態であり、放っておくと大腸の中で便の腐敗が進んでしまいます。便が腐敗してしまうと、悪玉菌が増殖し腸年齢を高くしてしまうのです。そのまま放置してしまうと、がんやポリープの原因になるともいわれているため、注意が必要です。
また、便秘状態になると、免疫力が低下し、栄養の吸収が不安定になるなどのリスクがあります。風邪をひきやすくなったり、貧血を起こしやすくなったりする場合もあるので、早めに対処すべきでしょう。
腸内環境を整えるために必要な生活習慣
腸内環境を整えて腸年齢を若返らせるためには、生活習慣の見直しや食生活での心がけが大切です。朝食を抜かずに毎日食べることや、乳酸菌やビフィズス菌が入った食品を積極的に摂取することが具体策として挙げられます。その他にも、適度な運動習慣や水をきちんと飲むことが腸を健康に保つために必要なことです。
腸年齢は、加齢とともに高くなってきますが、一方で、実年齢と必ず合致するわけではありません。食生活や生活習慣を見直すことで腸内環境を改善し、若返らせることも充分可能です。腸内環境が改善されれば冷えや肌荒れも改善しますので、美容のためにも取り組んでみてはいかがでしょうか。