2015/11/04 【明日を楽しむレシピ】
夏に気をつけるべき、熱中症や脱水症状ですが、実は秋から冬にかけても脱水症状に陥ってしまう人が多いといわれています。どうして秋に脱水症状が起きてしまうのでしょうか。
かくれ脱水とは
秋から冬にかけての時期に発生する「かくれ脱水」は、涼しくなってきたことで、体内から水分が失われていることに気づけずに発症することが多い疾患です。そのため、意識的に対策をしなければどんどんと症状が進行してしまう恐れがあります。
かくれ脱水の特徴は、「夏場の野外ではなく、秋の室内で起こる」ということです。特に、糖尿病や高血圧といった持病を抱える人の場合には、命にかかわるような重篤な症状となってしまうケースがあるため注意しなければなりません。
かくれ脱水はどうして起こる?
自室の中でも、注意していないと脱水症状が起きてしまうのには二つの理由があります。それは、夏の後で涼しくなってきたと感じるために、室内の温度調整を怠ってしまうことと、水分補給をこまめにする習慣が身につかず、水分が足りなくなってしまうことです。
人は加齢によって、温度や湿度に関する知覚機能がだんだんと衰えてきてしまう上に、発汗機能が弱まるために体温調節も上手にできなくなります。そのため、体温が上昇してもなかなか下げられず、水分がどんどん失われて、かくれ脱水を引き起こしてしまうのです。
かくれ脱水対策で健康的な毎日を
水分が足りなくなっていることになかなか気づけない場合には、水分補給を習慣化しておくことが大切です。朝起きたらコップ一杯、夜寝る前に一杯と、自分の生活のタイミングで1時間半から2時間程度の間隔で水分補給をする習慣をつけましょう。
また、服装にも注意してください。寒くなってきたからと、肌着を何枚も重ねたり、早いうちからセーターを着たりして厚着をするのは、脱水症状だけでなく、熱中症のリスクを高めてしまいます。通気性を確保して体内の湿気を逃がすことを意識し、足りない部分はエアコンを使用する、部屋の窓を開けるなどして、温度を調整するようにしましょう。こうすれば、脱水症状にかかりづらく、健康的な毎日が過ごせるようなるはずです。