2013/04/30 【お墓と供養】
愛犬、愛猫、小鳥、魚……。今の日本ではペットを飼う人が実に増えました。日本ペットフード工業会の調査によると一世帯(2人以上)においては、48%の世帯が、犬・猫・鳥など何らかのペットを飼っているというデータがあります。飼い主がペットにかける愛情は並々ならぬものがあります。家族同然、いや、それ以上の絆で結ばれている人も多いのではないでしょうか。しかし、悲しいことにたいがいは先に逝ってしまうのは動物です。それは人間と動物では年の取り方が違うからです。
犬の年齢換算ですが、生まれてから次の誕生日を迎えるときには人間換算で18歳になっているといわれています(この説には諸説あります)。その後一年ごとに人間換算で4歳年を取るといわれており、3歳の誕生日を迎えるときには人間換算で26歳になっています。ちなみに猫の年齢計算も、犬とほぼ同様といわれています。 犬・猫の平均寿命は15年、近年は動物病院などの普及で人間同様、動物の寿命も年々延びているのが現状です。
安らかに眠ってほしいから。ペットの埋葬について紹介します。
最愛のペットのお別れは誰でもつらいですが、飼い主なら安らかに眠って欲しいという思いを当然もつはずです。最近では人間同様にペットのお葬式を行う人が増えています。さらに、最期は自分もペットと一緒にお墓に入りたいというニーズも増えてきています。10年前までは日本ではペットと人間がお墓に入ることはタブーとされてきました。その理由は宗教上の観点から動物は人間と同じ墓に入ることが認められていなかったからです。しかし、時代の流れや飼い主たちの強いニーズによって、ペットと一緒にお墓に入るという新しい価値観が認知されつつあります。現在、一般的なペットの埋葬は3つあります。
●「土葬」
戸建など自分の私有地がある場合、庭などにペットを土葬しても問題ない場合が多いですが、お住みの地域によっては埋葬方法に規制等がある場合があります。私有地への土葬をお考えの方は保健所に確認してみるのがよいでしょう。土葬の他に火葬もあり、大型犬などは一度火葬してから自宅の庭に埋葬する方もいます。
●「ペット専用霊園」
郊外などで見かけるペット専用墓地。大抵は火葬場と墓地が隣接しており、火葬してから遺骨を納骨堂や共同墓地などに預けます。火葬方法は飼い主が立ち会う「個別火葬」と、霊園の方に任せる「一任個別火葬」があります。
●「自分の墓と一緒に入る」
近年、ペット愛好者たちに好まれています。人間とすべての生き物が一緒に供養できる完全独立型のお墓となっています。ペットと飼い主を永遠のものにする新しいお墓のスタイルです。