2013/04/30 【お墓と供養】
お墓参りをすると心が清々しくなるという方が多いです。また、家族の雰囲気が良くなった、仕事が順調に進み出したなどといった声もよく聞きます。お墓参りは私たちを幸せにするパワーがあるのではないでしょうか――。 そもそも、私たち日本人には、命日やお盆、お彼岸にお墓参りをする習慣があります。基本的にお墓参りは一年でいつ行っても問題ありませんが、やはり命日やお盆には特別な意味があるために、お墓参りをする人が多いようです。
入学、就職、結婚などの人生の岐路・節目や悩みごとがある時などご先祖様に近況報告をかねてお墓参りをする方も多くいます。 仏教では春と秋のお彼岸の頃に彼岸会(ひがんえ)という法要をしたり、墓参りを行う風習があったそうです。その流れから現在のお盆、お彼岸などの風習が始まったともいわれています。お墓参りに行く際の服装ですが、お坊さんや管理事務所の人、お参りの人などが不快に思わない服装であれば、何を着ても問題ありません。
お墓参りっていったい何をするのが正しいの?
お墓参りの正しいやり方があるのか――。そんな疑問を持つ方がいますが、基本、お墓参りに正しいやり方やルールはありません。ですが、ご先祖様が喜ぶお墓参りというものが古くから言い伝えられてきました。そこで、その一連の流れをご紹介します。お墓参りへ持って行く持ち物ですが、生花、線香、ロウソク、お供え用のお菓子や飲み物、数珠、マッチかライター、花ばさみ、墓石掃除布、ほうきなどの掃除用具、ひしゃく、手桶、ゴミ袋などを取り揃えてください。寺院や霊園の場合、大抵ひしゃくや手桶などは常備されていますが、地方などの共同墓地などでは用意されてない場合が多いです(墓地によって違うのでご確認ください)。
1、墓地に到着したら、お墓やその周りの掃除を行います。花が枯れていたら取り替えて、新しい花をかざります。その際、水も替えてください。
2、お供え物があれば、お供え物をします。その際の注意ですが、お墓参りが終わったら、必ずお供え物は持ち帰ってください。お供え物をそのままにしておくとカラスなどが食べ物を荒らすため折角きれいになったお墓がゴミで散乱してしまいます。
3、お線香に火をつけ、墓石にたむけます。その後、墓石を掃除します。やり方ですが、水を含ませた墓石掃除布で水アカやしみを落とします。汚れが酷いからと、たわしや洗剤を使用するのは避けましょう。墓石に傷やシミがつく恐れがあります。もし洗剤を使用するなら、墓石用洗剤があるので墓石店などにお問い合わせください。また、宗派や地方によって異なるようですが、墓石に水をかけることは失礼という説もあります。詳しくはお寺の住職や石材店の方の意見を聞くとよいでしょう。
4、合掌してお参りします。合掌の仕方ですが、一般的なのは右手(仏様)と左手(自分)の指と指をぴったりと合わせる方法が一般的です。