全優石ブログ

  • 2015/01/05  お墓博士の一言

  • 日本人のお墓作りはこれでよいのだろうか…

  • 新年おめでとうございます。皆様方には心新たに新年をお迎えのことと思います。
    昨年は年度末に総選挙が行われ、予想通りに自民党が大勝し、本年はアベノミクス政策が一段と推進されることと思われますが、果たして景気は回復に向かうのでしょうか。
    政府は昨年景気はすでに回復していると公表し、今利益を出せていない経営者は無能経営者だなどと発言された大臣もおられましたが、一部の大手企業を除き多くの中小企業並びに一般庶民はとても景気が回復しているとは実感できませんでした。もっと実情実態を見極め、より良い新年となるよう正しい舵取りをして頂きたいと願っております。

     

    ところで日本人のお墓作りの簡素化が昨年一段と進んだように思われ、大変憂いております。
    簡素化とは便利性を求めること、手間省きを求めることです。昔は免許証の更新は一日掛りでしたが、今は数時間で済みます。乗り換えのたびにいちいち窓口で切符を買わなくても、スイカ1枚でどこへでも行けます。日用品は無論のこと車でも家でもパソコンのキーボードを叩くだけで何でも購入できます。
    私たちの生活環境は手間省きの便利性によって実に快適になりました。

     

    しかし故人がこの世とお別れをする儀式、死者を死者として認め決別する儀式であるお葬式や、先祖や亡き人を敬い、偲び、感謝し、いつまでも忘れず語り継ぐために大切なお墓に便利性を求め、お葬式は面倒だから直葬でいい、お墓も墓石を建てるのは大変だからロッカー式でいい、合葬式でいいという手間省きを求めるのは間違いではないでしょうか。

     

    確かに東京都でも樹木葬や樹林墓地、合葬式墓地、納骨堂を作り、都民に推奨しています。
    しかし私はそれらは遺骨の預け場所であってお墓ではないと思います。お墓には、故人を偲び、敬い、感謝し、子供たちに故人を語り、家族の歴史を語り継いでいく佇まいがなければなりません。
    合葬式墓地や樹林墓地に故人を埋葬された方々は、お彼岸やお盆に家族そろってお参りに行かれるでしょうか。子供さんやお孫さんは、そこで先祖を敬う心を育むことができるでしょうか。

     

    少子化に伴い、承継者がいない方や身寄りのいない方のお墓として納骨堂や合葬式のお墓の供給は必要だと思います。しかし東京都が奨めているのだからお墓はこれでいいと一般の方々が安易に簡素化を進めていくと、お墓詣りをしない日本人になっていくのではないでしょうか。そして日本人の精神の原点でもある先祖を敬う心を見失っていくのではないでしょうか。

     

    こう申し上げると、お墓の簡素化が進むと墓石業者が困るからではないかとよく言われます。
    それは違います。もし皆さんが墓石を建てなくなったら、墓石業者は納骨堂や合葬式墓地、樹林墓地を作ればよいのですから。これらは平面墓地を作るコストの半分以下で出来ますから、石材店にとっては資金負担も軽減されます。しかしそうなったとき、日本人が習俗、道徳によって培い守ってきた先祖崇拝の精神を消失し、先祖や親を敬わない、いじめっ子がはびこる日本になってしまうのではないでしょうか。日本人のお墓作りはこれでよいのでしょうか…皆さんはどう思われますか。

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